あげるオモチャ(捧げ物・リクエスト)
□本当のこと、言っちゃおう
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本当のこと、いっちゃおう
『はぁ…やっと脱出できたさ……;;』
『お疲れ様…………』
『てか、なんで途中から手伝ってくれなかったさ!?』
シックスショットにより、意識をプログラムの中に閉じ込められたマハトジュルはなんとか現実の世界に帰還した。
『製作者の意思を尊重しようかと思って………』
『あんな時に限って、しかもあんの腹黒ウサミミ弟の意思を尊重しなくていいさ』
『えー………』
『えー、じゃないさ!!』
マハトジュルとコメットクロウは、なんとか帰ってこれたためグランドコンボイたちに報告に向かっていた。
『コメットクロウが手伝ってくれなかったから、早く帰れる時間が倍にかかったさ!』
『……早く帰りたかったのは、ロードバスターに会えないから?』
『なっ…!!』
『あっ、本当だったんだ…』
理由を当てられ、マハトジュルは顔を赤くする。
『…ロードバスターが、ウチの事を心配してるかなぁって思ってさ』
『ロードバスター、心配してたよ…?顔を青くして……。ロードバスターの他にも司令官もホットショットたちも心配してたよ』
『そっか…、後で謝っておかないといけないさ』
『正直に、「怖かった」って言えば……?』
コメットクロウの発言にマハトジュルは驚く。
『べ、別に怖くなかったさ…』
言葉がだんだんと小さくなっていき、目を逸らす。
『でも、時々不安そうな顔してたよ』
『!!き、気づいていたさ……?』
『うん…。怖かったんだよね……?』
当たっていたため、言い返す事が出来ずにマハトジュルは黙る。
『だってさ、本当に出られなくなったらどうしようと思うと怖かったさ…』
『大丈夫だよ、マハトジュルさん…。もし、あの時に本当に出られなさそうな事だったら……ハッキングしてプログラムを書きかえるから』
『Σさらっと、凄い事言ったさ!!』
『話は戻るけど、ロードバスターに「怖かった」って言ってみたら……?』
『む、むむむ、無理だわさ…!!』
マハトジュルは、言うのが恥ずかしいのか顔を赤くしていた。
『そ、そんな事言うなんて、は、恥ずかしいさ……!!!』
『たまには恥ずかしい事にもチャレンジしてみるのはいいことだよ?』
『で、でもぉ…』
『大丈夫、私もそばにいてあげるから、ね……?』
『わ、わかったさ。ありがとさ、コメットクロウ』
マハトジュルはお礼にコメットクロウの頭を撫でてあげるとコメットクロウは嬉しそうに照れていた。
『むぅ…』
『(コメットクロウ可愛いさ…!今度、ぎゅってしたいさ……!!)』
そして二人は、グランドコンボイ達がいる部屋へと向かった。