小部屋

□聖域山羊山羊事件 2
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さてさて所かわり此処は聖域である。先程アテナこと城戸沙織からの通信で「これから来日し、青銅聖闘士達と共に山羊を捕まえるのです。」と告げられたのである。この通信を聞いてまずツッコんだ・・・反応したのは教皇補佐となったサガである。
「山羊とは何なのですか、アテナ!!」
「まあまあサガ、きっと何かあったのだろう。」
宥めているのは正式に教皇となったアイオロスだ。アイオロスはいたって冷静なようだ。むしろ楽しんでいそうな笑みである・・・。
「きっと、馴染みのある牧場の山羊が脱走したからその対処を・・・」
「そんな事あるわけ無いだろう!第一何なんだ馴染みの牧場とは!!」
そんな会話が聞こえてきた教皇宮だった。そして場所は磨かつ宮へと移る・・・。



「おいシュラ、山羊ってお前のことだろ?」
「何を勝手に決めているのだ、お前は脳味噌も蟹並みなのだな。」
「お前こそ勝手に決めてんじゃねぇよ!!」
「それよりも、日本に行くことに強制なのだろうか?」
「「知らん。」」
「お前たちに聞いた私が馬鹿だったよ。」
山羊と聞いただけでこの様だ、俺はカプリコーンと名乗っている・・・と心の中で静かに怒っているシュラ。山羊と聞いたらコイツしかいねぇだろ、と先陣を切って言ったのはキャンサーのデスマスク。それをあまり関心なさそうに眺めているピスケスのアフロディーテ。仲が良いのか悪いのかいまいち分かりにくいがこの三人はよく一緒につるんでいるのを見かけている。
「大体、俺は確かに山羊座ではあるが山羊そのものでないだろう。」
「だけど山羊っつったら俺らの中ではお前しかいねぇだろうよ。」
「きっと聖域の全ての聖闘士はデスマスクと同じ事を過ぎらせただろうよ。」
「・・・そうか。」
もう何言っても無駄のようだ、と半ば諦めてシュラは日本へ行くための準備を始めた。



「なあカミュ聞いたか?」
「・・・山羊のことか?」
「あぁ、山羊ってもしかしてシュラのことではないのだろうか?」
「・・・違うだろう。」
此処は宝瓶宮、ちょうど遊びに来ていたスコーピオンのミロとこの宝瓶宮の主カミュは先程のデスマスク達のような会話をしていた。
「じゃあ野生の山羊?野生の山羊を捕まえてアテナは如何する御つもりなのだろうか?」
「少なくとも、野生の山羊ではないと思う・・・牧場とかから逃げ出した山羊か?」
「いや、それもありえんだろう。」
こちらはこちらで深刻そうに山羊対談を繰り広げているのだった。
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