小部屋

□もし聖闘士達がOROCHI世界に巻き込まれたら
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三人の武将が居た。活躍した時代は全く違った。だが今は一人一人が大切な戦友であった。
“自分達は、過去を変えねばならない。”
今の三人の武将達には、強い使命感が湧き上がっていた。この世界で生きているのは自分達だけ。この絶望を救ったのが過去を変える手伝いをする、という女仙だった。
過去を変え、未来を変える。最初は三人とも不審に思っていた。だが、女仙が見せたソレは真に過去を変える手助けとなったのだ。
仲間を増やす…今の自分達にはまだ力が足らず、まずは仲間を増やす事からだと女仙に諭された三人は、今まさに過去へ渡り仲間を増やしていたのだ。
「若、未来から来たって…本当だったんだね。」
「うむ、俺も最初は驚いた。」
「これだったら、本当に未来を変えることが出来るかもしれない…!」
「あぁ、そうだな。こりゃ、めんどくせ、も自重しなくちゃな…!」
三人の武将とは、馬超、司馬詔、竹中半兵衛だった。
「皆様、先ずは御無事で何よりでした。」
榊を持った女性が、丁寧にお辞儀をしていた顔を上げた。この女性こそ、女仙のかぐやである。
このかぐやの力により、過去へ渡り、変えてきたのだった。
「ところで、ホウ徳殿!風の噂で聞いたんだけど…清盛が復活したって、本当なの?」
「ふぅむ、聞いたところでは本当らしい…力もまた増していると聞く。」
清盛…彼もまた遠呂智の下に居る者だ。この清盛によって操られている仲間達が居る。
「清盛、か…厄介だよね〜、まったく。」
「人の心を操り、仲間同士で対峙させるなどと…許せんっ!」
「そうだな、まずは…」
「幸村様…」
戻ってきた馬岱、ホウ徳、くのいち。この三人は今さっき馬超達が救い出した仲間達であったが…救えなかった仲間達も居た。
それが黄忠と幸村である。くのいちも清盛に操られていたが、戦いの最中に意識を取り戻したのだ。黄忠は己が命を盾として、一人、操られた真田幸村と対峙していた。
「黄忠殿も、真田幸村も、二人を救うにはやはり…」
「清盛を討つしかないだろうね。」
「…馬超殿、某、思い出したことがあります。」
「おぉ、ホウ徳殿!思い出したこと、とわ?」
黄忠は扉を閉じ、開けられないようにしていた。それを破る方法があるかもしれない、黄忠を助け出す事が出来るかもしれない…ということだった。
「妖魔達の兵器が…そうか!それを用いて、黄忠殿を救えることが出来るのだな?!」
「それなら、このことは馬超さん達に任せるとして…。」
「俺達はこれからどう行動するか、話し合うのか?」
「ん〜…ま、そんなトコかな?」
武将達もまた、新たな目標、そして最終的目標の達成の第一歩を踏み出していた。
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