小さな本の野望
□ふたりぼっち
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むかしむかし、あるところに赤と黒の髪の毛を持った鬼の少年が居ました。
少年は心優しく素直で純粋でしたが、他の鬼の子とは違っていました。
違うところ、それは目の色でした。
彼は紫がかった青色の瞳と、血のように真っ赤な瞳を持っていたのです。
他の鬼達には「不吉」と言われ、鬼の子達もみんな少年を仲間外れにしました。
両親は少年の事が大好きでしたが、他のもの達から悪口を言われていました。
少年は愛する家族が悪く言われるのが嫌でした。
そこで彼は遠いところへ行くことにしたのです。
人が寄り付かない山に住むことにした鬼の少年は森に自分の家を建てました。
それから彼は人間を近づけないようにしました。山へ踏みいった人間を追い出したり殺したりしたのです。
鬼の少年は孤独になりました、人や周りのもの達が信じられなくなりました。
自分のことも嫌いになりました。
彼は1000年も独りぼっちで現在も山に住んでいます。