小さな本の野望

□アホ毛の秘密
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「なぁなぁキオ、駆流のアホ毛ってどうなってんのかな?」
「ハァ!?」
「だって、触り心地とかそういうのって気になるじゃん!!!!」
「まぁ………確かに気になってたけど………………。」







キオと勝太はとても気になることがある、それは友達の駆流のアホ毛はどんな感じなのか 。
彼のアホ毛は駆流の気分によって萎れたり? マークになったりする。



とにかく駆流の喜怒哀楽がわかる便利アイテム?なのだ。




「駆流くんの他にもそういうアホ毛だっけ?持ってる人いるでしょ?」
「前に和馬のアホ毛というか触角どんなのか調べたけどさ………。」






回想…………………。







「和馬〜、肩車してくれ〜!」
「おう!!いいぞ!」
「わーい!ありがとな!!」
「良いんじゃよ!よっと!!」

勝太は和馬に肩車して貰った、とてもそこからの眺めは違っていた。 勝太の目的である和馬のアホ毛を調べることにした。




試しに触ってみた。
「ふふーん♪」
特に何も無かった。





今度は引っ張ってみた。
「イタっ!痛いんじゃあ!!!!」
「わ、悪い!!」








回想終わり。






「結局何も無かったんだ。」
「何かあってほしかったの?」
「そりゃそうだ!!面白いナニかがあって欲しい んだよ!!!!」
「は、はぁ………。」
「その面白いナニかを見つけるために次のタ ーゲット探したんだ。」
「誰なの?」
「カミーユ。」
「ぶっ!!」



キオはジュースを吹き出してしまった、カミ ーユはとてもじゃないが怒ると怖いと巷では有名なのだ。

「何でカミーユさんなの!?」
「そりゃあ、頭のてっぺんにアホ毛をお持ち だからさ。」
「どや顔で言うのやめようか。」
「で、どうなったのかというと……。」








また回想…………。









「カミーユ!!肩車!」
「全く、しょうがないなぁ。」
「カミーユ大好き!」
「よいしょっと…………。」



和馬と同じくカミーユにも肩車して貰った。

「勝太重いな、また少し太ったのか?」
「オレはカレーパンばっか食ってるぞ!!」
「そ、そうか…。」



カミーユのアホ毛を調べることを開始。


まずは触ってみた。
「………………。」
反応無し。



摘まんでみる。
「…………。」
特に何も無い。



引っ張ってみた。
「コラ勝太!!髪の毛引っ張るんじゃない!!!!」








回想終わり……………。









「髪引っ張ったら拳骨された。」
「それはそうだよ、髪の毛引っ張って怒らない人は居ない。」
「とにかく!!駆流のアホ毛調べようぜ!!」
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