Second

□虎と兎のはじまり 〜TIGER&BUNNY〜
3ページ/4ページ

ローションを手にとり、虎徹さんの蕾に塗りつける。

「ぅわっ!いきなりやんなっ!」
「すみません、でも…」
「ふぁ…っ!?は…や、め…っ」

くちゅり、と蕾を撫でる。
虎徹さんがぴくっと肩を震わせた。


「は…、まだ、かよ…っ」
「まだですよ、1本しか入ってないじゃないですか」

どうやら虎徹さんにはアナルも性感帯らしく、ゆっくり指を推し進めても受け入れてくれる。

「は…、も…っ、挿れても…」
「…だから、煽らないで下さいってば」


漸く指は3本になり、ペニスも勢いを取り戻してる。

指を出し入れする度、卑猥な水音が部屋に響く。
そろそろか、と指をぐるりと回すと

「ぁああっ!?ンアッ、はぁ…んぅっ、ンッ!」

身体がびくびくと跳ねる。
確証は無いけど、多分―

「ここ、ですか?」

さっき反応した場所を再び擦ると、またもや虎徹さんが身体を震わせる。

「ぁああっ!な、なんっ、ぁはあっ!」

やっぱり。
ここは。

「前立腺、てヤツですね。ここ、気持ちいいでしょ?」
「ァアンっ、やっ…は…ぁ、あーっ!」

舌を伸ばして突き出し、喘ぐ虎徹さん。

ここぞとばかりに、その箇所を攻め立てる。

「あぁあっ、止めろ、止め…バニー、ンアッ!」
「虎徹、さ…っ、僕もう…!」

僕はジーンズのベルトを外し、ジッパーを下げる。
うつ伏せの虎徹さんの腰を上げ、散々広げた蕾へペニスをくちゅりとあてがう。
「あ…、バ、ニー…、」
「…行きますよ、虎徹さん…っ」

ぐ、と腰を進める。

「ぅあ…っ、は…、く、っ…!」
「…っ!」

あんなに広げてふやかしても、やっぱりキツくて狭い。
虎徹さんも辛そうだ。
僕は虎徹さんの唇を舐めるようにキスをした。

「んぅ…、ふ…ぁ、ン…、」

ゆっくりと宥めるように、解すようにねっとり舌を舐めあげる。
それと同時に虎徹さんのペニスも扱く。

グチュグチュとカウパー塗れのペニスを擦り上げ、尿道口を人差し指でぐりぐり撫でる。

「んァ…、ふン…んぅ、あ…ン」

虎徹さんの目がとろけてきて、嬌声に甘さが含まれてくる。
少しずつ、ゆっくり推し進めて。

「あ、は…っ、全部、入っちゃいましたよ…っ」
「ぅあ…、バニー、動いて…い、…っ」

虎徹さんの瞳は快楽の色に染まってた。

「大丈夫、ですか…っ」
「あ、だいじょ…ぶ…、だから…っ」


ゆっくり、負担にならないようにと少しずつ腰を動かす。
けれど、虎徹さんのナカが熱くて気持ちよくて。
内壁がぐねぐねと僕のペニスに張り付き、蠢いてるような感覚を覚える。

「く…、虎徹さんのナカ、凄い…。熱くて、吸い付いてきますよ…っ」

僕がゆるゆると腰を動かすと、虎徹さんが僕を見上げる。
涙が溜まって、瞳の縁を真っ赤に染めて、とろけた眼差しで。

「バニー…、もっと、奥…ガンガン、突けよ…っ!」
「―っ!!」

もう、限界だった。
僕は虎徹さんの腰をしっかり掴み、激しく抜き差しを始める。

「あっ、はっ、んぅ、く…、はぁっ!」
「は、あぁっ!虎徹さんっ、虎徹さんっ!」

一度抜けるギリギリまで引き、再び最奥までガツンと突く。

「あっ…は、バニー、もっと、もっと奥、突い…てっ…!」
「くぅっ!!」

虎徹さんの前立腺も内壁も擦り上げ、メチャクチャに腰を振る。

「あ、あ、あ…っ、も、イく…イく…っ!」
「はぁっ、イっちゃって下さいっ、僕も、イきそ…っ!」

グッと僕のペニスが虎徹さんの最奥を突く。

「あっ、あぁあああっー!!」
「くぅ…っ!」

ビュク、と虎徹さんが僕の手の中に精液を吐き出す。
少し遅れて、僕のペニスから溜まりに溜まった熱を虎徹さんの中に注ぎ込んだ。


ズルッと虎徹さんの中からペニスを引き抜く。

「…っ、ぁ…」

切ないような、余韻のような声を上げる虎徹さん。

そんな様子すら愛しくて、僕は背中越しに虎徹さんを抱きしめた。

「…バニー?」

トロンとした目で虎徹さんは僕を見上げる。

「好きです、虎徹さん…愛してます」

そう言うと、虎徹さんは僕の首に腕を回してぎゅっと抱きつき、肩に顔をうずめた。

「……も、…っ」
「はい?」

小さく呟いた声が聞こえず、聞き返すと 顔を真っ赤にした虎徹さんが顔を上げた。

「…っ、だから、俺も…、あ…愛してる、から…!」
「―!」

再び顔を隠してしまった虎徹さんが可愛くて、嬉しくて、僕は虎徹さんを抱き締める腕に力を込める。

何でこんなに可愛いんだろう。

他人に一生懸命で、自分より他人の心配ばかりして、でもスマートじゃなくて。
僕の足りないところも気持ちも全部受け止めてくれて。

コンビだから、相棒だから、―好き、だから。
これからもずっと一緒ですよ、虎徹さん。




〜FIN〜




→次ページ、あとがき…のような、言い訳のような。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ