Second
□虎と兎のはじまり 〜TIGER&BUNNY〜
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「勿論、信頼してた仲間に忘れられたっつうショックだと思ってたんだけど…お前の事考えてたら、なんかすげぇ胸が痛いっつうか…」
虎徹さんはそこで少し言い澱んだけど、僕は黙って待った。
「―多分、俺…バニーを失いたくなかったんだ」
―ああ、僕は。
「返事が遅くなって悪い。俺も…バニーが好きだ」
僕は、両親を失ってから久しく忘れてた感情が沸いてくるのを感じた。
「っ、虎徹さん…!」
愛しさと幸せを感じて、涙をこぼしながら虎徹さんに抱きついた。
虎徹さんはそんな僕を何時までも抱き締めて、涙を拭ってくれた。
あれから数ヶ月。
ハグやキスはするものの、それ以上は進展が無かった。
でも、今日。
「ようバニー、飯食おうぜ」
「…虎徹さんの炒飯ならお断りですよ」
「何だよ!せっかく作ってやろうと思ったのに!」
そんな事を言い合いながらもご飯を食べ、飲んで。
「…飲みすぎですよ、虎徹さん」
「俺は強いからいーの!」
明らかに酔っ払った虎徹さんは、ふざけて僕の唇をぺろりと舐めた。
「な…、虎徹さ…っ!?」
「うはは、年上に偉そうな事言うからだ!」
近い距離に心臓が騒ぎだす。
お酒の匂いと別に、ふわりと香る虎徹さんの匂い。
僕は、抑えてきた欲望を解放することにした。
「は…、ぁ…バニー…っ、」
チュク、ペチャ、とわざと水音をさせて虎徹さんの首筋を舐める。
ネクタイを解き、シャツを全開にさせて掌で乳首を擦る。
「は…っ、やめ…、うっ」
酔ってるからか、抵抗力が殆ど無い虎徹さんを弄り倒す。
「虎徹さん、どこが気持ちいいですか?」
「んぁ…、そんなん、知らね…っ、ぁあっ」
くり、と乳首を摘むと聞いたことの無い声で喘ぐ。
ズクン、と下半身に響く。
「これ、気持ちいいですか?」
「んっ…、なわけ、あるか…ぁっ、」
頬を紅潮させて身体を捩る虎徹さん。
僕の与える刺激に反応してくれるのが可愛くて嬉しくて、もっと喘がせたくなる。
首筋を舐めてたのをすっと下げて、さっきから摘んで擦って、ぷくりと勃った乳首を口に含んだ。
「ぅあ…、は、ぁあ…、やめ…っ」
首を振って制止はするものの、虎徹さんの表情と声には快感が混じっている。
「こんなに勃たせてんのに…、やじゃないんでしょ?」
右ばかり舐めてたのを離し、左を舌先でぐりぐりと押し潰す。
右は唾液で濡れていて、そのまま指でこりこりと摘む。
「んゃっ、はぁ…、はぁ…ぁ、バニ…、ふぅっ、ん…っ」
虎徹さんの喘ぎ声が僕の下半身を攻め立てる。
僕は乳首から口を離さないまま、スルリと右手で前を確かめる。
もしかしたら反応が無いかもしれない、と思ったけど、虎徹さんのそこはゆるりと上を向いていた。
「あ、…っ、バニーそこっ…触ん、なぁぁ…っ」
眉を寄せて快感に耐える虎徹さん。
…だからその表情はヤバいんですよ。
僕は虎徹さんの唇を塞ぎながら、右手はペニスを扱き、左手は乳首を押し潰した。
「んぅ、…ン…、ふ…ンァ、はぁ…ンッ」
鼻に掛かる甘い喘ぎ。トロトロにふやけた瞳。力無くシャツを掴む手。
全てが愛しくて、可愛くて。
僕は自分の完勃ちしたペニスを虎徹さんのにゴリッと擦り付けた。
「…ぁ、バニーの…勃ってんぞ…」
「虎徹さんが、可愛いからですよ…っ」
「ば、ばか…っ、あ、やめ…ぇ…、ンアッ!」
虎徹さんのスラックスを下着ごとずりさげると、ブルンとペニスが飛び出してきた。
赤黒くて立派なペニスを、僕は迷わず口に含む。
「ぅあ…っ、止めろバニ…、んぅっ、は…ぁ…っ」
トレーニングルームでいつもこっそり盗み見してた、虎徹さんの身体。
触れたくて、舐めたくて仕方なかった。
それを今、好きなように弄り、なぶり回している。
雁首を舌先で擦り、トロトロと溢れる先走りを吸い上げる。
ガチガチに固くなり、ビクビクと射出を堪えているのを誘うように、手で扱きながら鈴口にヂュッと吸い付く。
「あっ、ぁあ…、止めろ、マジで…っ、出る、からぁ…っ!」
喘ぐ虎徹さんを追い立てるように、手の動きを早くし、更に強く吸い付く。
「…っあ、ぁああっ!」
ペニスがグンッと膨らみ、僕の口の中に虎徹さんの精液が放たれる。
粘つくその液を、ゴクンと飲み込む。
独特の匂いと苦味が広がるけれど、虎徹さんのだと思うと難なく飲み込める。
「は…、ぁ…ンッ」
まだびくつくペニスから搾り取るように、尿道を吸い上げる。
「馬鹿ヤロ…、飲むヤツがある…か…っ」
少し涙の滲んだ目で僕を見上げる虎徹さんは、もう堪らなく可愛い。
「気持ちよかったですか?」
本当は余裕かましていきたかったけど、僕ももういっぱいいっぱいだ。
吐く息が熱く、荒い。
「し、らねぇっ…」
真っ赤になった顔を腕で隠している虎徹さんを見ていたら。
「…っ、もう…限界ですよ…っ!」
虎徹さんをうつ伏せにして、サイドボードから取り出したローションの蓋を開ける。