色々辞書
【も】 4件
【モイラ (もいら)】
モイライは、ギリシア神話における「運命の三女神」である。
幾つかの伝承があるが、ラケシス、クロートー、アトロポスの3人で、姉妹とされる。
モイライは複数形で、単数ではモイラと呼ぶ。
概要
モイラは元々ギリシア語で「割り当て」という意味であった。
人間にとっては、「寿命」が割り当てられたものとして、もっとも大きな関心があった為、寿命、死、そして生命などとも関連付けられた。
また出産の女神であるエイレイテュイアとも関連付けられ、やがて運命の女神とされた。
最初は単数で一柱の女神であったが、後に複数で考えられ、三女神で一組となり、複数形でモイライと呼ばれる。
人間個々人の運命は、モイラたちが割り当て、紡ぎ、断ち切る「糸の長さ」やその変容で考えられた。
まず「運命の糸」を人間に「割り当てる者」がラケシスで、みずからの糸巻き棒からこの糸を「紡ぐ者」がクロートーで、
こうして最後に、この割り当てられた糸を、三番目のアトロポス(変えることのできない者の意)が切った。
このようにして人間の寿命は決まるのである。
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