ronher
□図書室
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「ねぇ、ちょっと。ロン、貴方なにしてるの?」
図書室で自習をしていたハーマイオニーは、向かいの椅子に座っているロンに言った。
まぁ、当たり前だ。
なぜって、彼は教科書も本も羊様氏や羽根ペンさえも持っていないのだ。
「ハーマイオニーを見てるだけ。」
ロンはけろりとそう答えた。
「勉強の邪魔。」
そう言ったらロンは折れると思った。
だが、全くの逆だ。
ロンはハーマイオニーの隣の席に座り、私の髪をくるくると手に巻きつけて遊んでいる。
「ねぇ、さっきから勉強の邪魔っていってるで……」
その続きは言えなかった。
ロンが私の唇を塞いでいたから。
「………っん…あっ…」
図書室なのに激しいキスに甘い声が漏れてしまう。
「大丈夫。誰も見てない。」
ロンはそれだけ言ってまた激しいキスを再開した。
「…っん…あっ…やっ…だ…め」
ロンの熱い舌が口の中を支配する。まるで食べるように。
舌が今度は耳に移動し、耳の中に舌を入れる。
「…アッん…そこ…ン…」
舌は両耳を十分に堪能した後、首を舐める。
最後に首の1番目立つ位置にキスマークをつけ、
「これで君は僕で頭がいっぱい。」
と言って去って行った。
何それ、私はいつだってあなたで頭がいっぱいよ。なんて口が裂けても言えないセリフだけど。
赤くなった頬を冷ますのに2時間かかった。