ronher
□片想い
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「生まれそこないの穢れた血め‼」
マルフォイが私に向かって吐き捨てるようにいった。
「マルフォイ思い知れ‼」
穢れた血と言われたことなんか全然悲しくなかった。
あなたが怒ってくれたから…
私達は談話室にいた。ハリーがダンブルドアの授業でいないとき。
あなたは、私の髪や手を優しく握ってくれた。
「ハーマイオニー……
…ピピピピッピピピピッ
現実に引き戻される。
夢か…。
目の前のソファで寝ているのは、ロンではなく、ハリーだ。
わかってる。
もうあなたは戻ってこないこと。
自然と涙が溢れだす。
いつか手と手が離れてしまうと知っていたら…。
あのとき言えばよかった。
ねぇ好きだよ。
ありがとう。