隠れ家

□セナーテの泉
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すっと通った鼻筋に、目鼻立ちの整った顔。

吸い込まれそうなくらいに大きく、柔らかな光をたたえる瞳。

そして、日の光にきらきらと輝く細い金色の髪。


彼女の異国を思わせる風貌は、
何かが普通とは異なっていた。

いや、何もかもと言った方が
正しいのかもしれない…………

そう、最初から――――

























森の奥深く、木がうっそうと茂るところに、

ぽっかりと穴が空いたように開けた場所があった。


"セナーテの泉"

青く透明で神秘的な雰囲気を醸し出すそれは、古くから神の泉として崇められてきた。

その美しさには、誰もが声を失うという。


父母からは止められていたが、

僕は一度でいいから、泉を見たくてしょうがなかった。
だから、森へお使いに行く時に、こっそりと寄ってみたのだ。



そこで僕は彼女に出会った。



水に濡れ輝きながら、光の中に座っている様子に、僕は声が出なかった。
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