BINGO☆PLANET…冬…

□夢現
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気が付くと、俺は外に居た。

暖かな日差しの降り注ぐ、眩しい大地に立っていた。

…………あり?

俺、確か…引っ越しの途中だった、よな?
ユキと一緒に、寝台車両のベッドで寝ていた筈だ。

疑問と同時に、やけに冷静な脳内が“コレは夢だ”と判断する。

夢と分かって仕舞えば、いきなりこんな【知らない場所】に立たされている事態も合点がいく。

や、違う…な?

「全く知らない場所、って訳でもない…か?」

俺は独り言を呟きつつ、周囲へ視線を巡らせる。

前後左右を見渡す限り、光り輝く緑色の葉に覆われた木・木・木!
ひたっすらの木々――十中八九、どこぞの森の中で。

「来た事、有るよーな…」

無いよーな?

俺は自分の記憶を漁ってみる。
自宅の近所、学校の遠足、修学旅行、家族で行った観光地etc……。

「違うなぁ?」

該当する案件無し。
単なる思い違いかな?TVか何かで見た風景が、夢に反映されているダケかもだし。

「…ふむ」

ま、此処で突っ立って悩んでいても仕方無いな。

折角綺麗な森に来たんだし、取り敢えず適当に歩き回ってみるか。
もしかしたら、記憶に残ってる景色や証拠も見付かるカモだし〜。

万が一、迷子になっても目が覚めれば問題ナッシング!と、判断した俺は歩を進める事に。
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