紫時計の異世界回帰録
□プロローグ
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満月の夜。
流れる河。
水鏡へ浮かぶは、金色(コンジキ)の円環。
まるで神秘なる時計の様な。
嗚呼、美しき水面の月よ。
……はて、そう言えば。
今宵の月は、薄曇に隠れていた様な?
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