綺羅星の如く

□戌色のひとり
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蜜色の光が見えた。
闇色の影が包んだ。

初まりの鼓動が胸を打ち、今。
わたしとぼくは、ひとり。

黄金の瞳が瞬いて。
漆黒の髪が流れた。

戌刻の香りを一呼吸して、今。
ぼくとわたしは、ひとり。

黄昏時を纏っていたのは【1人(いち)】と【世界(ぜん)】

果たしてどちらだったのか。
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