**etc**
□e生ものですので…
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『最初から遅い時間にオレを呼び出してくれりゃ良かったんじゃねーか?』
「オレの優先順位はお前が一番だ。ふっ…中忍の時は先を越されたが今回はオレの勝ちだしな。」
『…ま、あん時も実力ならアンタの方が上だったし当然なんじゃねーの?』
「…全くお前は……自分の事は全然分かっていないようだな。お前が火影からの推薦を承諾していればオレなんかよりも早く上忍になれたものを…」
『…オレにはまだ早ぇよ。そりゃ作戦練ったりすんのは好きだけど力が全く上忍レベルじゃねーだろ?忍術もまだまだだし…』
火影に直々に推薦されると言うのがどう言う事を意味しているのか…オレだってガイ先生とヒアシ様に推薦され上忍になったと言うのに…
シカマルは自分を過小評価し過ぎている。
このオレですら一目置いているのにだ。
「オレはお前を……いや何でもない。」
だが考えてみれば上忍になれば中忍の比じゃない危険な任務で溢れ返る筈……そんな危険な任務にオレはシカマルを行かせたくはない。
オレが思わず言葉を濁せばシカマルが怪訝な顔を近付けてくる。
『何言いかけたんだよ…ま、今日はアンタの上忍昇格祝いだし何となく言いたい事は分かるから良いけど。』
「ふっ…本当に分かっているのか?……じゃあオレが今思ってる事を当てられるか?」
『そんなん簡単……良いぜ?』
シカマルは、う〜んと考える仕草をした後、徐に髪を解き、ベストを脱ぎ捨てオレに抱き付くように首に手を回し、息が掛かる程の位置に顔を近付けてくる。
『ェッチな事してーんだろ?上忍昇格祝いだからな…生もので悪いけどよ。お早めにお召し上がりくださいってな。』
いや図星なんだが…こう積極的なシカマルと言うのが経験のないオレは、カラダをゾクゾクと高ぶらせ期待と興奮から嫌な汗を掻いてしまう。
な?ェロくなっただろ?
「…何故そう思った?」
『アンタいつもする前、熱っぽい視線になんだよ。白眼使いはやっぱ眼力がスゲーのな。』
クスクス笑うシカマルを愛おしいと思うオレは、もう相当な熱視線をシカマルに送ってしまっていると言うことだろうか…。