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「なっ…お前らいつの間に!!…くぅっまたハズレだってばよ!!」
ナルトは見知った手強いメンバーの登場にジダンダを踏みながらアイスを買うべく残ったお金を数えている。
『あ〜めんどくせ…』
シカマルもアイスを買って食べ始めるもキバ達の登場にすでに諦めたのか駄菓子が山の様に積まれたベンチに座り直しチロチロと赤い着色料に染まった舌を出してペロペロと舐めている。
「何でみんな必死にアイス食ってるんだ?」
そこへ来たのはお説教を終えて息抜きがてら立ち寄ったイルカ先生。
事情が飲み込めていないイルカ先生はダルそうにアイスを舐めているシカマルの隣に座ると首を傾げ、何も知らずに買ったであろう当たり付きアイスにかぶりついている。
『……さぁ。何なんでしょうねぇ…』
シカマルは舐めていたアイスから何も書かれていない棒が出て溜め息混じりに投げやりに答える。
「…お。当たりだ」
もう店にあった殆どの当たり付きアイスが底をつき、みんなのお小遣いも底をつく中その一言に見守っていた駄菓子屋のオバチャン含めて全員がその声の主に視線を浴びせる。
「イ…イルカ先生ずるいってばよぉぉぉぉ!!!!」
「えっ…何だどうしたナルト!?」
泣き崩れるナルトにビックリしたイルカ先生がガタンと立ち上がると周りのみんなも一斉に騒ぎ始め辺りはギャーギャーワーワーと一時騒然となる。
それに一人ニヤリとしているのはシカマルで一番めんどくさくなさそうな相手に当たり、早々に騒ぎを終息させて帰るべくベンチの上に立ち上がる。