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旧拍手お礼文アカデミー時代シカ総受け
『木の葉の里の駄菓子屋にて』
木の葉の里の駄菓子屋の前。
アカデミー帰りの寄り道で子供達が立ち寄り賑わいを見せている。
「アイス美味いってばよ」
ナルトは棒アイスに齧り付き満面の笑みをシカマルに向ける。
『……今日暑いもんな』
シカマルは古ぼけた木製のベンチに座り、すももの漬かった赤々とした甘酸っぱい液体を駄菓子用の小さいストローでチューチュー吸っている。
「シカマルなんか唇赤くなってるってば」
『…気にすんな。コレ好きだけど着色料が体に悪そうだよな』
「シカってばなんか酸っぱいもの好きだよな?」
確かに酸っぱいもの代表の酢こんぶが好物の一つに入っているシカマルはナルトに言われ、ストローに吸い付き上目使いでナルトの心を鷲掴みにしながらコクリと頷く。
(今日はホントついてるってばよ)
いつも一緒にいるキバとチョウジは掃除当番&イルカ先生からのお説教タイムに突入で後で合流する事になり、ナルトはシカマルと初めて二人っきりになりドキドキし浮かれていたりする。
『それにしてもお前が何も問題起こさないとか雨でも降るんじゃねぇか?』
シカマルが大袈裟に空を見上げれば太陽が燦々と輝き思わずその眩しさに目を細めながらナルトに向かって口の端をあげて笑えば、ナルトはからかわれているにも関わらずつい自分に向けられるシカマルの笑顔に赤面してしまう。
「そ…そんな事ねぇってばよ!!オレだってたまには真面目に授業くらい受けるっての」
つい大声で叫べばシカマルはめんどくさそうな顔をして、またすももをチューチューする。
今日はシカマルと二人で駄菓子屋デートをする為にわざと怒られないように振る舞った。
そんな頑張ったナルトにイルカ先生は天変地異の前触れかと胃が痛くなったとか。
「……このアイス当たったらシカマルにやるってばよ」
『当たんねーだろ』
会話が途切れてナルトが言えばシカマルに素っ気なく答えられる。
そう言えばシカマルはいつも聞き役であんまり自分から喋って来ない。
キバやチョウジとバカ騒ぎしててそれに巻き込む…と言うのがいつものお決まりなのだ。