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シカマル4才冬。
「シカマル〜クリスマスにサンタさんに何お願いしたんだ〜?」
可愛い息子にデロデロなシカクパパ、なかなかに無口な息子の欲しいモノを聞くのに必死です。
『…………サンタさんにいった』
「…サ…サンタさんは忙しいから言っただけじゃダメなんだぞ?…俺が伝えてやるから…な?」
『……………もち。』
「……もちって食べる餅か?それとも勿論って事か…?」
『………まるいの』
それだけ言うとシカマルは机に向かってお絵描きを始めてしまう。
「え…ちょっ…丸いのってなんだ?シカマル〜」
「あなた〜もうそこ掃除するから退いてくださいな」
「ヨシノ……そんな事よりシカマルが欲しい丸いモチってなんだ?」
「ん〜…あっ、鏡餅の事じゃないかしら」
「は?なんでクリスマスに鏡餅が……?」
「シカマルまあるい段々のお餅お気に入りなのよね〜?」
ヨシノママが両手で鏡餅の段々の形を空に描きながら言えばシカマルはコクリと頷いて出来上がった絵を見せる。
「まぁ上手ね〜シカマルの鏡餅♪」
「…あ………うん。上手いな〜……」
チョコンと橙の乗った4才児にしては上手い鏡餅の絵は居間に飾られ、クリスマスの夜シカマルの枕元には鏡餅が飾られ、靴下の中には鹿のぬいぐるみが入れられたとか。
2012.12.12.日記より。