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□それぞれの第2武器
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〜それぞれの第2武器・ソウシ〜

ソウシ
「元々、私には武器なんてないけれど、あえて考えるなら、私の第2武器って何かな?」

リュウガ
「そんなのソウシ、決まっているだろ!」

トワ
「船長、ずいぶんと自信満々ですね」

ナギ
「なんだかんだいって、ドクターと一番付き合いが長いのは船長だからな」

シン
「俺たちの知らないドクターの一面を、色々と知っているということか」

ハヤテ
「で、船長、ソウシさんの第2武器は何なんすっか?」

リュウガ
「それはずばり、歌だ!!」

ハヤテ
「…歌?」

トワ
「…歌、ですか」

シン
「…まぁ、そんなことだろうと思いましたが、一応聞いておきます。なぜ船長はドクターの第2武器が歌だと考えたんですか?」

リュウガ
「そりゃ、ソウシの歌がオン…」

ソウシ
「リュウガ?それ以上言ったら、骨折るよ?」

リュウガ
「!!お前、ソウシ!不気味な黒い笑みで物騒なことを言うな!俺は今とてつもなく鳥肌がたって背筋が凍ったぞ!?」

ナギ
「…俺としては、この笑みこそが、ドクターの第2武器だと思うがな」

ハヤテ
「ナ、ナギ兄!そんな堂々と言ったら…」

ソウシ
「あれ?ナギ、よくわかってるじゃない。実は私も、自分でこれが第2武器じゃないかって思ってたんだ」

トワ
「そ、それって……」

シン
「ドクター、自分の笑みが黒いって自覚あったんですか?」

ソウシ
「そりゃあるよ。自分のことだもの」

ハヤテ
「…ある意味、それはそれで怖ぇ!」

トワ
「自覚なしっていうのも怖いですけどね…」

ソウシ
「試しに、あそこで一人ブルブルと震えて、女性に恨みを抱かれたように行きつく先々で追いかけられる、哀れな酒飲み酔っ払いのリュウガになんかしてみる?」

トワ
「ソ、ソウシさんが、まるでシンさんみたいですー!」

ハヤテ
「ソウシさんに、こんな一面があったのかよ」

ナギ
「…ある意味、シンとタッグを組ませたら最強だな」

シン
「………船長、ドクターが話があるそうです」

リュウガ
「………」

シン
「…聞いているんですか?酔っ払いおじさんのリュウガ船長」

リュウガ
「お前……もう少し別の呼び方できねぇのか?」

ハヤテ
「…すでになんか、船長沈んでねぇ?」

ナギ
「さっきのドクターの言葉に傷つけられたんだろう。プラス、シンにまで言われたからな」

ソウシ
「リュウガ、元気ないね。元気が沸く注射でも打つかい?」

リュウガ
「ソウシ!お前、どこからそんなもん出したんだ!?注射器の中身が黒いぞ!?」

シン
「船長、せっかくドクターが船長が元気が出るようにと、汗水流して薬を作ったというのに、その行為をムダにする気ですか?」

ソウシ
「シンの言う通りですよ。せっかく船長のために徹夜で作ったのに」

リュウガ
「いや、あのな…」

シン
「最近の船長、疲れているみたいですし、この注射を打ってもらったら、きっと元気になりますよ」

ソウシ
「船長もそろそろ歳ですし、食べ物や飲み物だけで栄養素を作るには限度がありますよ」

シン
「そう考えれば船長、この注射うってつけじゃないですか」

ソウシ
「シンもこう言ってるし、この注射はほんとによく効きますよ。ほら、リュウガ腕だして。シン、船長をおさえて」

シン
「言われなくてもおさえますよ、ドクター」

リュウガ
「はなせシン!俺は嫌だぞ!そんな怪しい注射、打たれてたまるかー!!」

ソウシ
「ほらリュウガ、大人しくしないと。全く、注射を嫌がるなんて、まるで子どもだね」

シン
「これも船長の健康のためですよ。ほら、大人しく打たれてください」

リュウガ
「怖ぇ笑み浮かべて説得じみたこと言うんじゃねぇ!!」

ハヤテ
「…うわぁ」

ナギ
「最強というか、なんだろうなあれは」

トワ
「敵に回したらダメってことですね、あの二人は」

ハヤテ
「あ、船長が死んでる」

トワ
「その向こうでは、シンさんとソウシ先生がガッツポーズしてます」

ハヤテ
「友情の確かめ合いかよ。拳と拳会わせて」

トワ
「ある意味、今まで以上に固い絆が生まれましたね」

ナギ
「…結局、船長だけだな。哀れなの」




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03,01〜04,03
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