過去 拍手ストーリー

□それぞれの第2武器
3ページ/7ページ




〜それぞれの第2武器・シン〜



ソウシ
「シンの場合はどうだろうね」

リュウガ
「シンはあれだ!えーっと、何て言ったか、あれだよあれ」

トワ
「あれ?」

シン
「船長、最近物忘れの激しさが増したんじゃないですか?ただでさえお酒大好きの酔っぱらいジジイなのに、物忘れまでプラスされたらもっとダメなじいさんになりますよ」

リュウガ
「誰がジジイだ、誰が!」

ハヤテ
「もうシンの第2武器、これでよくね?」

ソウシ
「もう話し合うまでもないね」

リュウガ
「だいたいな、船長に対してジジイ何て言う船員がどこにいるんだよ!」

シン
「ここにいるじゃないですか。とうとう頭だけじゃなく、目まで悪くなったんですか?」

ナギ
「目が悪くなるとロクに歩けなくなるよな」

シン
「あぁ、周りが見えなくなって戦うこともできなくなるかもしれん」

ナギ
「そしたらますますじいさんになってくな。ただでさえ、今は老化が進んでいるっていうのに」

シン
「ヨボヨボになって、見るも無惨な姿になるのも時間の問題だな」

ナギ
「だが、船長は女好きだからな。嗅覚で女を感知して地面を這いつくばりながら近づくかもしれない」

シン
「船長の鼻は女と酒だけには異常に反応するからな。だがそうなると、ただの不審者じゃないか?」

ナギ
「いや、変質者の間違いだろ」

リュウガ
「…………」

ソウシ
「あぁ、はいはい。二人ともその辺で終わってあげて。船長の落ち込み度が異常じゃないから」

ハヤテ
「でもソウシさん、ナギ兄たちの言ってる通りのことが、これから起こるかもしれないすっよ」

トワ
「ですね。船長が実際、僕たちより歳をとってるのは事実ですし」

ソウシ
「…確かに、私と違って、船長は健康に対しての知識が少ないからね」

シン
「しかも、老化した身体に鞭をやるように酒を飲みます」

ナギ
「飯食べたら最近すぐ寝るよな、船長」

トワ
「歳をとると、睡魔がすぐ襲うっていいますよね」

ソウシ
「食べたあとすぐ寝るのは感心しないよね。これじゃ老化もそうだけど、肥満になってしまうし」

ハヤテ
「うわぁ、太った船長なんてみたくねぇ」

シン
「太って動けなくなるのも時間の問題か?」

ナギ
「これから少し低カロリーのものを作るか」

トワ
「お肉よりお魚の方がいいんじゃないですか?」

ハヤテ
「俺、船長の太った姿見たくねぇし、肉しばらく我慢するわ」

ソウシ
「ハヤテ、よく言ったね。えらいえらい」

シン
「ナギ、骨を強くするのにカルシウムもとらせた方がいい」

ナギ
「あぁ、そうだな。あとは……」

リュウガ
「お前ら!!まだこれ以上俺を侮辱する気か!?いい加減にしろ!!俺は船長だぞ!?」

ハヤテ
「あ、そういや、まだノートに書いてなくねぇ?シンの第2武器について」

トワ
「そういえばそうでしたね。早く書いちゃいましょうか」

シン
「あのノート、どこにあるんですか?ドクター」

ソウシ
「ここにあるよ。えっと、シンの第2武器は『言葉のナイフ』と」

シン
「えぇ、それでいいです」

ナギ
「涼しい顔して言うってことは、認めてるのか?」

シン
「あぁ。ずっと前にな」

トワ
「そういえば……船長の姿が見えなくなったような」

ハヤテ
「散々言い倒したし、さっきの言葉もみんなで無視したもんな。いじけて船長室にでも戻ったんじゃね?」

ソウシ
「ふふっ、少しばかりいじりすぎたかな」

シン
「冗談だってことにも気づかないとは。ハヤテやトワでさえ気づいたというのに」

ナギ
「今日の夜は宴やるか。そうすれば、船長も少しは元気になるだろう」

ハヤテ
「旨いもん食えば、幸せな気持ちになるしな!」

トワ
「お酒もいっぱい用意しましょうよ!」

ソウシ
「だね。やっぱり船長には元気でいてもらわないと」

ナギ
「準備にとりかかるか。ハヤテ、トワ、手伝え」

ハヤテ
「おぅ!」

トワ
「はい!」

シン
「俺とドクターは甲板の方を」

ソウシ
「わかった。それじゃあみんな、頑張って準備するよ?」

ハヤテ・シン・ナギ・トワ
「「「「アイアイサー!!」」」」



記載期間
02,02〜28
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ