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□それぞれの第2武器
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〜それぞれの第2武器・ハヤテ〜
ハヤテ
「剣以外の武器かぁ…」
トワ
「あれ?どうしたんですか、ハヤテさん、そんな深刻な顔して」
シン
「フン、どうせ腹減ったー、今日の昼飯何かなー、みたいなことを考えてんだろ。まったく、よくそんなくだらないことで、そんな深刻に悩めるものだ」
ハヤテ
「おい!俺がいつ食い物で悩んでたんだよ!だいたいくだらねぇって、結構重要なことだぞ、それ!!」
ソウシ
「まぁまぁ、ハヤテ落ち着いて。…確か、剣がどうとか言ってなかったかい?」
ハヤテ
「あぁそうそう、俺って剣以外の武器って何かなって考えてたんすっよ」
ナギ
「剣以外の武器?…何でまた、そんなめんどくせぇことを」
ハヤテ
「船長が…」
リュウガ
「お!何だハヤテ!俺をご指名か?」
ソウシ
「船長、あなたハヤテに何を言ったんですか?」
トワ
「剣以外の武器がどうのって、言ったんですよね?」
リュウガ
「剣以外?……あぁ思い出した!確かそんなこと、ハヤテに聞いたな!ハッハッハ!!」
シン
「で、何なんですか?この質問は」
リュウガ
「いやー、何というか暇でな。それでふと、俺たち全員が武器をなくしたら、それぞれどう戦うかなーと思ってな。それでたまたま、近くにいたハヤテに」
シン
「…くだらないな」
ナギ
「まったくだ」
リュウガ
「お前ら!少しは興味を持て!!」
ソウシ
「それでハヤテ、何か答えは見つかったの?」
ハヤテ
「それが全然なんすっよ。実際考えてみると、案外難しくて」
トワ
「確かに、今までそんなこと考えたことありませんでしたもんね。僕も、すぐには思い付かないかも」
シン
「いや、あるだろ」
ナギ
「あぁ、あるな」
ソウシ
「あるって、二人とも、ハヤテの剣以外の武器のこと?」
ナギ
「はい」
トワ
「うわぁー、どんなのです?」
シン・ナギ
「「胃袋」」
ハヤテ
「はぁ?」
トワ
「胃袋って、なんです?どういう意味です?」
ナギ
「そのままの意味だ」
シン
「ハヤテはこの船の船員の中で一番よく食う。襲ってきた人間を食べ物だと思って歯で噛めば、相手に強力な一撃を与えられるはずだ」
トワ
「確かにハヤテさん、顎っていうか、ものを噛む力が強いですよね」
ソウシ
「よく思い付いたね、二人とも。少し、地味な攻撃ではあるけど」
リュウガ
「ハッハッハ!そりゃ、愉快な武器だな!!」
ハヤテ
「何で皆感心してんだよ!俺、人を噛むほど食い意地張ってねぇし、バカじゃねぇよ!?」
シン
「何を言っている。お前はバカだろ」
ナギ
「猿だしな」
ハヤテ
「!!…ナギ兄に猿って言われた」
トワ
「そうだ!せっかく思い付いたんですし、この事もノートに書きましょうよ!」
ソウシ
「確か、この前使っていた『仲間について』書いたノート、まだページが余ってたよね」
シン
「ドクター、これです」
リュウガ
「おぉ、シン貸せ!俺が書く!…ハヤテの第2武器は胃袋、と」
ナギ
「船長、字が汚すぎて、解読不可能です」
シン
「歳だから手に力込められないのはわかりますが、もう少し人に読める字で書いてください。こんなミミズがはったような字、汚くて読めないにもほどがあります」
リュウガ
「お前ら二人!最近俺に対して妙に冷たくねぇか!?心にグサッとくる言葉言うんじゃねぇ!」
ソウシ
「きっと長旅でストレスがたまっているんでしょう。船長が一番、八つ当たりするのにちょうどいいんですよ。多目にみてあげてください」
リュウガ
「こんな傷つくこと言われて、多目にみれるか!!」
トワ
「このノート、僕が書き直しますね」
シン
「トワ、綺麗に読みやすいように頼むぞ」
ナギ
「船長が自分で読み返して、恥ずかしく思えるぐらいの字で書けよ」
トワ
「はい、任せてください!」
リュウガ
「お前ら!俺に何の恨みがあるんだ!?」
ハヤテ
「つーかその前に、綺麗に書けばいいってもんじゃねぇよ!勝手に変なこと書くな!!」
記載期間
2014.01.04〜02.02