ドラマ『魔王』成瀬領
□第二章 就職
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沙織は領と仲良く手を繋ぎながら学祭を見て回っている中、ある男性が3人沙織の描いたパネルの絵を見ている。
彼らは有名なアニメ映画の製作スタッフのメンバーでありプロデューサーと監督をファンである学長自らが案内しており、現在そのパネルの絵を見ている。
鈴木P:「ほ〜・・凄い絵だなあ・・」
宮崎監:「立派だね〜・・こりゃうちの美術スタッフに引けを取らないよ」
学長は褒められて満面の笑みを溢すが実際は学園の生徒が描いた絵ではない事を知らない。
沙織:「領、そろそろ帰りませんか?もう夕方になるし・・」
領:「うん。それじゃあ、今日はあそこに行こっか?」
沙織:「あそこって?」
領:「沙織が初めて見た海の見えるレストラン」
沙織:「ホント!?✨」
領:「うん」
沙織:「嬉しい!♪」
2人は門を出て車に乗り出発した。
海の見えるレストランは2人にとって甘い思い出の場所。
沙織はまた来れる事が嬉しくてたまらない様子でそんな彼女を微笑ましい気持ちで領は穏やかな笑みを浮かべる。
2人はしばらくの間、毎日が甘く幸せの時を過ごした。