短編
□剣士
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「ふっはっ、たぁーっ」
親が剣士だったから私は産まれたときから剣を握ってた。
子供のころからずっと鍛練してきてから腕は地元では有名だった。
なのに、あの日。
私たちの国に何かが起こった。
まだ子供だった私は戦力には入れてもらえず、国が燃えて行くのを見るしかなかった。
気づけばこのシンドリアにいた。
「相変わらず熱心ね」
「ヤムライハ様!」
「どっかの馬鹿と違ってあなたは凄い剣士になれるわ」
「おーおー言ってくれるじゃねーか!」
「ごめんなさい、心の声がポロリと出ちゃったわ」
「んだと、テメーやるか!?」
「上等よ!!」
シャルルカン様の剣は凄かった。
1人で稽古してる姿も美しく、思わず見入ってしまう。
それに‥ヤムライハ様とも仲がいいし。
この2人を見ていると胸が痛くなる。
「あ、おいどこに行くんだよアカリ?」
「巻き込まれたら嫌なので逃げようかな、と思いました」
「俺はこんなやつじゃなくてお前に用があったんだよ、ほらちょっと来い」
「えっや‥あの‥」
チラッとヤムライハ様の方を見たら、ヤムライハ様は爆笑していた。
一体なんで?