ゴリラの妹は、

□I・H本選@
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「ここかぁ
 I・Hの決戦わ」

決戦会場の目の前に私はいる。

「そうだね〜
 ま、俺負けねーし」

「自信満々だね!
 頑張って応援してるよ!」

「紫原、岡村置いていくぞ!」

「あ、はい!
 行こっか、敦くん」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

や、やばい。
迷った・・・
どうしよ・・・

「ここはどこdぶふぇ!!」

痛っ!
なにかにぶつかって
私は転んだ。うぅ・・・痛い。

「すまなかったな」

「いえ、こちらこそ」

そう言って
ぶつかった相手が手を差し伸べてくれたので
私はその手をにぎって立った。

「どこか打ったかな?」

「大丈夫で・・・赤司さん!!!」

この顔は赤司さんだ!
顔をよく見てなかったから誰かわかんなかったけど
確か強豪校の洛山高校1年で主将、キセキの世代でも主将してた人!!

「なぜ僕の名前を?」

「いや、赤司さんの名前をバスケしてる人で
 知らない人なんてほとんどいませんよ」

そうかと言うとクスッと赤司さんは笑っ・・・
笑った!?
すごい威圧だったのに
笑うと可愛いかも。
これはすごい発見!!

「で、君の名前は?」

「あ、私は岡村南です」

「この服は陽泉高校か。
 岡村っていうのは岡村健一さんの妹?」

「正解です!」

「そうか、陽泉高校・・・
 敦と一緒なのか。
 よろしく言っておいてくれ」

実は優しい人なのかな?

「あ、わかりました!
 お互い頑張りましょう!」

「・・・あぁそうだな。
 それでは僕は戻るとするよ」

「あ、はい!それでは!」

・・・待て待て
あああああ!!!!
戻る場所聞くの忘れちゃった・・・
ど、どうしよ。

「南ちん!」

もしかして!
振り返ると思った通りの声の主。

「敦くん!!」

「まさ子ちん怒ってたよ。早く戻ろ」

「うん」

そう言って
私の手を引いて歩いてく彼。
その手は私の手より
ずっと大きかった。
そしてなぜか、なぜかわからないけど
胸の鼓動が早まった。




(貴様・・・どこ言ってたんじゃい!!!!)
(ご、ごめんなさい!って痛っ!)
(まさ子ちん、女の子を竹刀で叩いちゃダメだよ・・・痛い)
 

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