ゴリラの妹は、

□甘い香り
1ページ/2ページ



「来週からI・H予選だ!
 そこまで手こずることはないと思うが
 精一杯頑張るように。以上!!!解散!」

マネージャーの仕事を初めて
2日目、だいぶ仕事には慣れてきたと
自分では思ってる。

「ねー、今日、一緒に帰ろー」

「うん、いいよ」

最初はコイツ!っと
思っていた紫原くんと
意外と話すようになってる。
実は妖精だからね紫原くんは。

「あのさ、苗字じゃなくて名前で呼べば?
 苗字なげーし」

「ああ、そうだね。 
 てことは敦くんって呼ぶね」

「うん、じゃあ、帰ろー」


ちなみに
どこ行くんじゃ!という
うちのバカ兄は
無視した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あのさ、量多くない?」

只今、コンビニなう。

なんじゃ、この量。

「普通だけど?」

「え?なにが!?
 君の普通おかしいですけど」

「えーそんなことないと思うけど」

敦くんのお腹に限界はあるのだろうか・・・


「南ちんポテチあげる」

おもむろにポテチを差し出す敦くん。

「ありがとう。でもなんで?」

「え、別に〜
 ただあげようと思っただけだし」

「ふ〜んそっか。ありがと」


そのあと
家まで敦くんは送ってくれた。
見た目デカくて怖いけど
優しい敦くん。
最初、外見で少し怖いと思った自分を
殴ってやりたい。

手を振ってお別れしたあと
家に入ると
お兄ちゃんが仁王立ちして
何してたんじゃとか聞いてきたので
とりあえず
股間を蹴って家に上がった。

お兄ちゃんが心配しすぎなのが悪い。


(ご、ごほおお、こ、これも愛だと噛み締める)
(さすがに、引くよ)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ