ゴリラの妹は、

□うちの兄貴が
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「嘘言うなよ。
 アゴリラの妹はもっと
 ほら、ゴリラのメスみたいな感じだろ!」

「失礼じゃろ!」

「お前の家系なんか見なくても想像つくアル」

「南とは、血繋がっとるわ!」

「そうなんですよね、残念ながら」

「・・・わしもう立ち直れん」


まあ、
チームメイトの人と仲良くしてるんだったら
よかったかな。
めっちゃからかわれてるけど。


「サイアク、お菓子なくなった」

座って
ポッキーの箱を探る失礼紫原くん。
将来糖尿病とかになりそう。

「あのさ、このポテチいる?」

糖尿病とかになりそうとか思いながら
お菓子渡すって私は悪魔かっ!
たまたまポテチもらったけど
お腹すいてなかったしあげるだけのことなんだが
まあ
餌付け作戦ということにでもしておこう!

「まじで?ありがとー。
 今度から南ちんって呼ぶし」

「うん、いいよー呼んでー」

餌付け作戦大成功。

「あ、そうだ!
 監督さんに差し入れ持っていきますねー」

「監督の逆鱗に触れないようしろよ」

「俺もいくー」

なぜか紫原くんも行くと言い出した。
まあ、いいけど。

「じゃあ、わしも行く」

「キモい、行くなモミアゴリラ」

「なんで、なんでなんじゃぁぁぁ!!」


ということで

紫原くんと監督さんのとこに来ました。

「まさ子ちん、差し入れだって」

「コラァ!監督と呼べ!」

うげ、怖っ。

「あ、あの岡村健一の妹です。
 いつも兄がお世話になってます。
 お礼にと思って差し入れなんですが
 甘いもの大丈夫ですか?」

「ああ、問題ない」

「そうですか!それはよかった。
 結構有名なケーキ屋さんのケーキなんです」

「ありがたく頂戴しておく」

・・・なんだ意外と優しいかも。

「ねーねー、まさ子ちん。
 南ちんがマネージャーやるんだって」

こいつ何言ってんの?

「ああ、それは頼もしいな。
 料理もうまいらしいし、じゃあ、これから頼むわ」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

「よかったねー南ちん」

「・・・もう言葉も出ないよ」

そのあと
お兄ちゃんが
マネージャーになったことを聞いて
抱きついてきたことで
劉さん、福井さんにボコボコにされたのは
言うまでもない。




(キモい、お前なんかが抱きつくな)
(気色悪いアル)



 
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