過去作品

□そんな貴方が
1ページ/3ページ



「山崎ィィィィ!!」
「は、はいっ!!」
「マヨネーズ買ってこい!!」
「は、はい!!今すぐに!!」


――――――――――――


「はぁ…全く人使いが荒いんだから…」


第一、あの人もうすぐ俺の誕生日だって知ってんのかな…


「一応、付き合ってる…んだよな?」


うわ、なんかめっちゃ不安になってきた


「副長、マヨネーズ買ってきましたぁっ痛っ!?」
「遅ぇ、バカっ!!」
「すみませんっ!!」
「用がすんだら出てけ」
「はいィィっ!!し、失礼します!!」


――――――――――――


「あ、山崎さん。疲れてますね」
「いや…まぁね
ったく副長は本当に人使い荒いんだよ…」
「あははっ、大変ですね」
「マヨや煙草だって自分で買いに行けばいいのに…」
「っ……」
「さっきだって、仕事が大変なのはわかるけど、
俺に当たらないでくれよな…って、どうした?黙って」
「お、俺失礼します!!」
「え、どうした…ってふ、副長!?」
「………」
「い、いや、これは違うんです!!その…」


や、ヤベぇぇ!!
どうしようっ無言なんだけど!!
スッゲェ怖いんだけど!!


「仕事しろ」
「はい!!すみませんっ!!て、あれ…?」


怒られなかった
殴られなかった
それだけ…?

よくわかんないけど…


「助かったぁぁ…」

.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ