銀×

□鬼灯
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艶やかな黒髪、白い肌、切れ長の目、
青く綺麗な瞳、細く引き締まった体、

キスしてぇ、抱きてぇ、
土方、


「何見てんだよ」
「瞳孔開いてんなーと思って」


街中で会うとこんなちょっとしたことから喧嘩して騒いで、新八やら沖田やらが入ってきて

何の色気も進展もない、そんな毎日

本当はその首に噛みつきたい、路地裏に連れ込んで服脱がしてキスして舐めてぐちゃぐちゃに犯したい

そんなことを思ってるって知ったら、
お前はどう思う?

嫌われるのが怖い、なんて

ダセェ、けど、


「…な、旦那、」
「んん」
「もうその辺にしといたらどうです?」
「親父ぃ熱燗もう一本」


飲もうとすると隣からお猪口を取られる

目で追っていくと、見慣れた顔

酒を飲んで唇を舌で舐める、色っぽい姿


「土方あ?」
「随分荒れてんじゃねぇか」


ガタンと椅子を引いて隣に座る姿一つで、
妙にそそられるものがある

その様子を眺めていると目があった

脳が上手く働かない


「何だよ?」


ゆっくりと首を傾げるのがドキドキする

酒のせいで赤くなりだした肌、目尻
潤んだ瞳


「色っぽいなと思ってさ」
「は?」
「色白で綺麗な顔で、女みてぇ」


お前酔いすぎだろ、と笑われる

酔った勢い?
いや、違う

確かに言ったのは酒が入っているからだけど、
常日頃思っていることだ

自然に近づいて、腰に手を伸ばす


「ほら、腰とかすげぇほせぇ」
「ちょっ、」
「かわいいよ」
「んっ…」


顔を赤くして可愛い声
体の中心が熱を持つ

あぁ、やべぇ


「なあ、抱かせて」


耳元で囁くと、土方は小さく頷いた


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