短編
□最初の話
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「ねぇ」
知らない男の声に恐怖し、身体が大きく痙攣する。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?
なんで私なの?
ここはどこ?
どうして?なんで?
なんでなの?
どうすればいいの?
「ボクとずっと一緒にいればいいだけだよ」
いつの間にか言葉に出していた様だ。男は言う。
「ボクと一緒にいれば、何も心配することはないよ」
そう言って、私の顎を掴むと無理矢理視線を合わせさせられた。
「ボクとずうっと一緒にいよう?」
頭がぼぅとして抵抗の術が考えられない。