今日も明日も明後日も
□箱入り娘、外の世界に行く
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「は?営業?」
営業ってアレか?枕――…と言ったところで私は奴にケツキックをお見舞いする。
「ッてェ…ちょ、コレケツ二つに割れてない?横に。」
『普段、結野アナ結野アナ言ってるんだからケツが横に二つに割れたって問題ないでしょ?二倍じゃん、結野アナ二つじゃん。』
「それケツの穴じゃん。」
なんていう会話が朝っぱらから繰り広げられる万事屋。
脱線した話を元に戻すとこうだ。
いつも銀さんが仕事に行っている間は私が留守番なのだが仕事がない日は基本銀さんは暇人であり、尚且つない金をパチンコにつぎ込むダメ人間。
仕事がない日でもいつ仕事の電話がかかっても良いように私は基本、万事屋に籠もりきり…。
そこで、今日は気分転換もかねて銀さんを家に残して散歩という名の外回りの営業へ行こうと思ったのである。
よく考えたらお客さんからの連絡を待っているだけじゃお店はやっていけない。
ましてやこんなに怪しいお店なのだから。
『だから、今日は万事屋銀ちゃんの宣伝に行ってくるよ。』
「はあ…わかったよ。ちゃんと早く帰ってくるのよ。」
『お母さん?』
こうして今日の万事屋銀ちゃんでは、いつもと正反対の一日が始まるのでした。