今日も明日も明後日も
□風邪を引くと誰でも寂しくなる
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今回ばかりは銀さんのいう事が正しかったのだと思い知らされました。
――え?なんでかって?
『ぶえっくしゅ!!』
風邪を引いたのです。
…ええ、あの月見酒の時に髪を乾かさなかったからでしょうね。
「おいおい、いっそ清々しいほどに気持ちのいいくしゃみだな。」
『…あ゛―…、』
「今日はおとなしく寝てろよ、ご飯も俺が作っから。」
『銀さん…今日は仕事、はいってるからね…』
「わかってらァ。出かけてる間、なんもすんじゃねーぞ。」
『…はいはい、わかってる……いってらっしゃい』
はぁー…と、一つため息を吐いた銀さんは静かに部屋を出て行った。
玄関の音もしたからきっと仕事に出かけたのだと思う。
相変わらず一人の万事屋は静かで少し寂しいけれど、今日はさっき飲んだ薬のせいで眠気が襲ってくる。
お言葉に甘えてもう少し寝ていよう。