立海バトテニ 短編
□バラのように、赤かった。
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どれだけ歩いても…。
どれだけ走っても…。
俺が求めている人には、会えないままだ。
「……どこにいるんだよぃ…。赤也…仁王…幸村君………。」
この殺し合いが始まってから、もう二日はたっている。
なのに、まだ立海のメンバーには会えていない。
「…なんでだよ…なんで!!皆いないんだよぉ!!!!!!!」
俺はまだ人を殺していない。
殺せない。
俺には、そんな勇気などないから。
もし誰かに殺されそうになった時が来たら、素直に殺されようと思う。
俺は……弱い。