立海バトテニ 短編
□そんなあなたは、見たくなかった。
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「どうして?…ははっ!そんなのも分かんねぇのかよ、赤也。」
分からない…。
分かんねぇよ…殺人者の気持ちなんて。
分かりたくもない。
「まぁ、教えてやってもいいけど。」
そう言うと、丸井先輩は俺に銃を向けてきた。
「ー!!」
「ははっ!!いいね、その顔!!仁王も、真田も、幸村君も…皆その顔してた。やっぱ最高だわ…。」
そうか…仁王先輩も、真田副部長も……この悪魔に殺されたのか。
「どうして殺すのか…?簡単だろぃ?生きるためだよ。」
一歩一歩、丸井先輩は俺に近づいてくる。
俺も、丸井先輩に銃を向けた。
もちろん、殺すつもりは……ない。