立海バトテニ 短編

□また、あの笑顔が見たい。
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何時間……同じことをしていただろうか。
赤くなった先輩達の周りを、壊れたように歩き回っては話しかけた。

「…丸井先輩…。」
一番近くにあった、丸井先輩の…死体。
なんで近くにあるのかは……先輩が俺を守って死んだからだ。

「…なんで…俺なんかを守ったんスか……。」
いくら話しかけても、返事は返ってこなくて。

「先輩……答えて下さいよ……。」
俺の頬をつたって零れた涙は、丸井先輩の真っ赤な髪の上に落ちた。

この髪を見ると、やっぱり思い出してしまう。
いつも一緒に笑い合っていた…丸井先輩を。
先輩が笑うたび、ゆらゆら揺れていたこの真っ赤な髪を…。
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