立海バトテニ 短編
□あなたがいたから、ここまでこれた。
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ハァ…ッッハァ、ハァハァ…
何分走り続けただろう…。
あいつは…もう追ってこないみたいだ。
俺と丸井先輩は部室前で止まった。
「ハァ…ッ。赤也……大丈夫かよぃ!!?」
丸井先輩は俺の腹にゆっくり手を当てた。
俺の腹は、さっき仁王先輩に撃たれ負傷したのだ。
とにかく出血が酷かった。
「……ッ!!こんくらい……だいじょ…ぶっ……スよ……。」
いつもみたいに笑ってみた。
いつもみたいに…笑えただろうか?
丸井先輩が、大粒の涙を流した。
そして、大声で叫んだ。
「…!!赤也ぁ!!!!!!絶対……死ぬんじゃねぇぞ!!!!!!!!死んだら許さねぇかんな!!!!」
あ……丸井先輩が俺の心配してる…。
いつも俺がケガすると、大丈夫だろぃで終わりなのに。
そりゃそうか……。今回のケガはひでぇからな…。