立海バトテニ 短編

□また、あの笑顔が見たい。
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《優勝は、二年生切原赤也です!!》

いつも俺達が過ごしていた学校から、先輩達の名前を呼んでいた、見知らぬ男の声が、テニスコート…いや、学校中に響いた。

…優勝?
確かに俺達は優勝を目指してきた。
どの学校よりも努力して。
どの学校よりも強くなろうと必死だった。

…でも。
こんな価値のないふざけたゲームで、優勝なんて望んでいなかった。
もう…一緒に努力してきた仲間も、一緒に笑い合ってきた仲間もいない。

俺しか…いない。
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