四天宝寺バトテニ 短編

□殺す事なんて、出来ない。
3ページ/3ページ

!!!!!!?
俺が…大切にしていた後輩………。

そんなん、一人しかおらへんやんー…。


゛謙也さん。゛






その後輩の声が、俺の頭に響いた。



「お前………光を……殺したんかっ…?」




俺のダブルスパートナーであり、生意気だった後輩、財前光。


俺は、光ととてもと言っていいほど仲が良かった。







「……なんでや。」

「………。」





「なんで光を殺したんやっ!!!!!!!!!!!!………答えろやぁ…白石…。」





俺はその場に座りこんだ。
涙を流しながら。




「すまん、謙也………。ごめんな。俺を……殺してくれ…。」


「何…勝手なこと言っとるんやっ!光を殺したのに、今度は自分が死ぬ!?ふざけるなや!!!!!」


「……。」






白石は何も言ってこなかった。


「……誰かを殺すくらいなら………。」



俺は自分が持っていた銃を、俺の心臓に当てた。


「…!!?謙也??何…しとんのや!!!!!!」


「誰かを殺すくらいなら、俺は……死ぬ。」


「…光のいない世界で、いきたくあらへんしなー…。」




「ー…やめろやっ!!!!!!謙也ぁ!!!!!!!!!!!!」






さよなら、皆。
光………。










助けられなくて、ごめんな。



バンッッッッ!!!!!!


「…!!?謙也ぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」















例え大切な人を殺した相手でも…







殺すことなんて、出来ない。




ごめんな、光。

END
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ