Confusion!!
□4.非日常の始まり
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折原さんに半ば強制連行されるような形で元自宅アパートを出た私は、新宿にある折原さんの高級マンションに向かった。
(それにしても、まだ若いのに何でこんな高そうな所に住めるんだろう…?)
「お…お邪魔します」
私は遠慮がちにそう言った。
♂♀
「あの…私の部屋って…」
「あぁ、心配ないよ。ちゃんと用意してあるからさ」
そう言って折原さんは私を部屋に案内してくれた。
「じゃあ、後はご自由に。自分の荷物を纏めてもいいし、TVを見てもいい。取り敢えず、今の所、君に頼みたい事はないからさ」
こう言って出て行こうとする折原さんに、私は「あ、あの」と声を掛けた。
「何?」
「折原さん、昼食はとったんですか」
「言うまでもないと思うけど…まだだよ?」
……だよなぁ。私の事追いかけてきたんだもん、当然食べてないに決まってる。
「…何か作りましょうか」
「へぇ?珠音が作ってくれるの?楽しみだなぁ。じゃあお願い」
……いきなり呼び捨てかよッ。
まぁいいけど。
「何がいいですか」
「何でもいいよ。俺は基本的に人間が作ったものなら何でも好きだから」
…何だソレ。