和稀...dream....
□逃避
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いきなり言ったから、名無しさんちゃんは目を丸くしてこっちを見ている。メンバーも驚いている。
「あのっ………これ!」
そう言って、紙切れを一枚、レシートと引き換えに無理矢理名無しさんちゃんの手のなかに押し込んで、早足で店を出ていった。
メンバーは何がなんだかわからない様子で、その場を後にした。
「っあーーーーーーー!!!」
智也「和稀、お前急にびっくりすんやんけ!」
公大「やるならやるって言ってぇやー」
「だって〜…………」
昴「まあ、かなり潔かったけどな(笑)」
杙凪「ほんまやで…くくくっ……もう打ち合わせ出来んくなったな……ふははっ……腹いたい………」
「おいなすび、笑いすぎや!はぁ………打ち合わせやなくても、もうあのファミレス行かれへん………」
耳まで真っ赤になるのが分かる。
紙切れには、俺の名前と、アドレスを書いた。
「あーもうどうしよぉ……めっちゃ恥ずかしい……」