和稀...dream....
□逃避
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今日こそは。
「いらっしゃいませ」
あっ、いた。
今日は少し忙しそうにしている。
俺は、ツアー前の軽い打ち合わせで、メンバーといつものファミレスにやってきた。
「ご注文お決まりですか?」
いつもの笑顔が見れた。それだけでにやついてしまう。
昴が適当に注文して、名無しさんちゃんは行ってしまった。
智也「和稀さあ、さっきからあの子のことめっちゃ見るやん。なんなん好きなん?」
「はっ…なにいうてんねん」
杙凪「確かに。めっちゃニヤニヤしとったで」
「ちゃうちゃう!………ただ、ちょっとっていうかだいぶタイプって言うか………
うわ、俺、顔覚えられるんちゃうかってくらい通ってる………」
するとメンバーがどっと笑いに包まれた。
公大「ほんまに?和稀、ストーカーやん(笑)」
「えっ、やめてや人聞きの悪い!」
昴「そんな気になるんやったら話しかけろよなあ?」
どうやらメンバー全員、意見は一致しているようだった。
「せやけど、どうしたらええんか」
昴「アホやなあ。そんなん考えとるからなんも言えんのやろ」
打ち合わせは、なんか全然頭に入らんくて、料理も味なんかなんも気にしてなくて、なんか変な感じやった。
「お会計こちらになります」
レジを打つところも、やっぱり可愛い。
「ちょうど、お預かりします。ありがとうござい……」
「あのっ!!」