*SS置き場*
□悪戯は程々に
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マールジャーナ・アーサナ
(猫のポーズ)
私はヨガの本を読みながら実践していた。
…訳ではない。
2月22日、つまり猫の日に調子こいたばっかりに、御主人様の怒りに触れてしまったわけでございます…
(ΦωΦ)ニャー
『猫のポーズとは?』
「まずは、四つ這いの体勢をとり、肩の真下に両手首、足の付け根に両ひざを置きます。だってよ。ホラ、四つん這い…」
耳元で、囁く土方さんの声が、説明じみた台詞なのにあまりにも艶めいていて、私は否応無しに四つん這いにさせられる。
「つま先を立て、足を腰の幅程度広げ…」
言いながら私の脚を広げて、膝裏からゆっくりと、そぉっと、内腿に向かいなぞっていく。
私は丁寧すぎるその動きに息を飲む。
後ろから指先をすべらせ、ショーツの上からわれめをなぞる。
既に湿ったそこをまたもや丁寧に撫で、さすり、隙間からゆっくりと差し込む。奥をかき混ぜられると、私のつま先は突っ張り、吐息が漏れ出る。
「下腹部に力を加え、背骨が床と平行になるように…」
…ヨガの説明…なの?
私は疑問に思いながらも、土方さんの指示に従って、奥まで入った指をくわえて絞り上げる。
「おへそを見ながら、背骨を一本ずつ丸めます。 この姿勢のまま、手のひらで床を垂直に押し、お尻の穴を軽く閉めながら呼吸を整えましょう。」
「……ぅン………む、り。」
抜き差しされてすっかり弛緩してしまった私は、体勢を保つので精一杯になる。そんな私に土方さんは容赦なくかき混ぜ、こすり上げ、指一本で私を鳴かせる。
「どうした?黒猫ちゃん。」
「………ぁン………猫じゃないもん。」
「鳴き声は猫だし、下着も黒だし、黒猫だろう?」
すっかり熱くとろけた私に土方さんは容赦なく突き立て、密を滴らせる。
「……ぁン………もぅ………む、り。」
力が抜けきり、ベッドにへたり込むと、土方さんは仙骨を舐め上げ、唇で脇を辿り、私を仰向けにさせながらランジェリーを取り払い組み敷いた。
やわらかな膨らみのさらに柔らかい場所を食み、甘噛み、そこを弄う。私が快感に背中を浮かせるのを見計らって、もう片方も同様に食み、甘噛み、弄う。
反応する度に刺激を与えられた私は
、脳がつんと甘く染まり、シーツまでもを湿らせてしまっている自分に、よりいっそう熱くなっていった。
重なる唇は幾度も角度を変え、その都度息を奪い、私の意識を宙に浮かせる。
離す唇は名残惜しく、私は腕を伸ばして首に絡ませ、乞う。けれども土方さんはそれには応じてくれずに耳元に唇を寄せ、囁く。
「まだ、続きがあるだろ?」
抱き締めて、躰を反転させると土方さんに跨がる形になり、また猫のポーズをさせられる。
「今度はおへそを下ろしながら、胸を大きく広げ、喉を伸ばします…」
説明しないで…この体勢だとそれは恥ずかしいから…
差し出す形になったふくらみを揉みし抱かれ、私は土方さんの上にへたり込む。
「もう、いい加減許してよ?」
ねぇ…
私を抱き締めると土方さんは、ふっと笑う。
「そうだなァ、途中だけど…許してやるか。」
そう言って、頑張った私に甘い甘いキスのご褒美。
「……みかが我慢できないみてェだしな?」
「そんなこと……」
躰がそう言ってるだろ?
腰を持たれ、引き寄せられて私は土方さんの上に重なる。密が混ざり、動かす度に水音が耳に入り、私は更に感度が増す。
「……ぅ……ぁン」
すっかり吸い付きの良くなった私を下から突き上げ、激しく律動する。
私は精一杯それに応えて土方さんを包み、絞り、緩ませ、また絞る。
私よりも先に果てた土方さんは、唇にキスを落としながら脚を広げて指でかき混ぜた。
「……ぁン。……もう……許してくれたんじゃなかったの?」
指を曲げられこすり上げられると、私は喘ぐだけでもう喋れなくなっていた。
土方さんは私の左脚を肩にのせると、蕾を舐め上げ、吸い付いた。
脳は痺れて、息も絶え絶えな私は、ただ、鳴くだけ…
しずったそこに舌が入り込み、蠢かされると私は狂い、後はどうされたのかもわからなくなった。
果てた私を優しく抱くと、土方さんは恥ずかしそうに白状した。
「……悪りィ、黒猫に……興奮しすぎてイッちまった」
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『にゃんにゃんにゃんの日ですよ。』
の後戯でした(ΦωΦ)ニャー