*SS置き場*
□にゃんにゃんにゃんの日ですよ。
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発見次第、即、確保だ!!!
背中を絶対に取られるな!!!
背後から忍び寄り…
そして、頭から…
「なにしやがんでィ。」
振り向いた沖田さんに私はときめく。
「きゃーーん、やっぱり想像通り!!沖田さんなら似合うと思ってたの〜」
猫耳カチューシャをつけた沖田さんが不機嫌な顔で私を見る。
「みかさん、何です?これは。」
猫耳を触りながら沖田さんは言う。
「今日は、猫の日なんです。」
だからです!!
私は当たり前のように言った。
沖田さんは納得いかない顔つきだ。
よーし、よしよしよし…
私はムツゴロウさん気分で沖田さんを撫でた。
(ΦωΦ)ゴロゴロ
うん。
かわいいなぁ〜
癒されるなぁ〜
茶トラちゃんだぁ〜
***
「オイみか、お前というやつはまた性懲りもなく…」
ひ、土方さん…目が、目が、半開きの更に半開きッス。
「だって、今日は猫の日なんです。」
2月22日だから、にゃんにゃんにゃんで、猫の日なんです。
「で、どうして総悟で遊ぶ…?」
鬼の副長の声で土方さんは言う。
え?聞きますか??
「だって、茶トラは沖田さんしか似合わないから!!」
私は悪びれるふうもなくきっぱりと言い放つ。
そんな私に土方さんは右手で頭を抑えてため息をつく。
なんなら…
「土方さんのもありますよ?」
私はおもむろに黒い猫耳カチューシャを取り出す。
黒猫ちゃんです!
「目を輝かせても無駄だみか。言っておくが、俺はそんなモノはつけねェからな。」
えーー、
私は思いきりがっかりする。
ムツゴロウさんやりたかったなぁ…
ゴロゴロやりたかったなぁ…
「じゃあ、俺がムツゴロウやってやるからお前がつけろ。」
ひゃっ、
土方さん、私を睨み付けないで下さい。そんなに似合いませんか?
「おいで。」
途端にやわらかな眼差しになり、まるで本物の猫にでも話しかけるかのような、穏やかで、優しい優しい声。
え?
「大丈夫、こっちにこいよ。」
え?え?
何故か吸い寄せられるように、土方さんの側に寄り添う。
よーし、よしよしよし…
(ΦωΦ)ゴロゴロ…
ニヤリと笑う土方さんの顔が近付く。
ん…
唇は触れるだけで何度も啄まれる。
土方さんはわざとリップ音をたてて唇を離すと、頭を撫で、胸に抱き寄せ、私を可愛がる。
すっかり懐いた私は、土方さんの胸に擦り寄った。
「お手。」
(ΦωΦ)ニャー
「お座り。」
(ΦωΦ)ニャー
「猫のポーズ。」
(ΦωΦ)ニャ?
「って、なんですか!それは!!それに猫はお手とかしませんよ!!」
不思議そうな顔で首を捻る土方さん。
「猫のポーズはするだろう?猫だから。」
いや、そういうことじゃあなくて…
「じゃあ…」
そう言って私をひょいと抱き上げてベッドに座らせる。
腰を抱き寄せられ、頤(おとがい)をもたれて唇を何度も甘く食まれる。
ちゃんとしてほしい
そう思った頃に、私はきちんと餌づけされる。たくさんご褒美をもらい、舌に軽く吸い付つくと、唇を舐めた。
「本当に猫みたいだな。」
お世話をするように服を脱がされ、下着姿の私はうつ伏せにされた。
背骨を数えるように、指と唇でなぞられ反り返る。
「みかはいつも猫みたいだからな。」
「どこが…?」
「いつも猫みたいな声で鳴くだろ?」
そう言って、土方さんは私の耳を甘く噛んで舐める。
「今日は本当に猫なんだから、猫のポーズ、だよなァ?」
もうっ、沖田さんで遊んだこと怒ってるぅー
***