*SS置き場*
□ウイルス感染(沖田)
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とあるホテルの一室
シャワーを浴び、みかは濡れた髪のままバスローブを身にまといベッドに腰掛ける。
総悟の肩に寄りかかると、ぎゅっと指を絡ませ、囁きかける。
「ねぇ、縛って…」
後ろ手に縛り上げられて、椅子に座らされ、縛り固定させられる。
「みかさん、他に何をして欲しいんですか?」
総悟はわざとらしい言葉を投げかけ、顔を近づけて焦らすように、指先でゆっくりゆっくりとみかの唇をなぞる。
唇は触れることなく、指先だけが耳輪から首筋を緩慢な動きでなぞり、胸元で合わさったバスローブの内側に、指先を少しだけ忍ばせなぞり、
やめる。
「どうしたんです?」
見下ろす瞳は冷静で、見上げる瞳は潤み唇は薄く開いている。
「鞭で叩いて?」
囁くように吐かれた言葉など聞かず、総悟は指先だけで線を描くように踝からゆっくりと撫で上げ、耳元で囁く。
「跡が残ったら、バレますぜ?」
そう言って総悟は、首筋を甘く噛んで舐め上げ、ニヤリと笑った。
椅子に固定させられたまま、バスローブを不自然にはだけさせ、後ろに退き、それを眺める。
「やだ…こんな明るいのに、こんな格好…見ないで。」
羞恥に耐えかねた声で吐き出す言葉は、かえって逆効果なのは知っている。それでもみかはそれを吐き出さずにはいられなかった。
笑みを称える総悟の瞳は何かを待っているようだが、言葉には出さずにじっと見つめるだけ…
みかの薄く開いた唇から出る言葉が甘く響く。
「総悟…ねぇ、お願い…」
しばらく見つめ合うと、総悟は唇を寄せ、触れずに囁く。
「ナニをお願いしたいんです?」
吐息だけがかかる距離で焦らされ、みかは絞り出すような細い声で懇願する。
「はやく…私を……抱いて?」
総悟はため息混じりに微笑むと、みかを固定していた縄を解き、抱き上げベッドへ連れて行く。
「ったく、仕方のねェ人ですね。」
横たわったみかを組み敷くと、総悟はそう言った。
見上げるみかの瞳は潤んでいて熱っぽく、声は甘く囁く。
「ねぇ、総悟、やさしくしてくれなくちゃ、やだよ?」
総悟は驚いた顔でみかを見下ろす。
「みかさん、さすがにそれは無理でさァ。そんな風に言われたら俺…」
余裕なくなりやす。
瞬く間に唇を塞ぎ、唾液が滴るほど絡み合う。たちまち息が奪われて眩暈がするほどに総悟は熱くみかを貪った。
両手を押さえつけられ、指がぎゅっと絡み合う。
唇は首筋から鎖骨を辿り、そこにひとつだけ跡をつける。
「だめだよ。」
「ひとつだけですぜ?」
「もうっ、だめだよ。」
「今は、俺のものだろ?」
違うんですかィ?
みかは言葉を詰まらせ、目をそらす。
やっぱり、アイツの方がいいんですか?
総悟の唇は答えなど聞かずに深く絡む。
左手は柔らかな膨らみを揉みし抱き、
右手は内股に指先を這わせて丘を揉み、花弁をそっと開いて蕾をゆっくりと弄る。
まだ女の躰に慣れていないのか指先の動きは少しぎこちない。
「……仕方ないなぁ。」
みかはそう言って無理やり総悟を抱き締めて、躰を反転させて組み敷く。
すでにいきり立ち、泣いているそこに跨がりそっと腰を下ろして、擦り付け、お互いの蜜を混ぜ合わせる。
総悟はそれだけで、熱い吐息を吐き、うっとりとした。
「きもちいい?」
みかは耳元に唇を寄せて囁きかける。総悟は目を閉じたまま頷く。
「いいこね。もっと、欲しい?」
擦り付ける水音を聞きながら、みかは腰を回して総悟に刺激を与え続ける。
「……ン。はやく…」
総悟は声を漏らしながら懇願する。
はやく、挿れたい。
みかは微笑み、総悟にキスを落とすと、指で支えながらゆっくりと迎え入れた。
奥に入るに従い、柔らかく幾重にも包まれると総悟はゆっくりと吐息を吐き出す。
みかは一旦引き抜くと、先端だけを少しだけ抜き差しし、一気に飲み込む。
「……ンぁぁ。」
いきなり押し寄せた快感に、総悟は思わず啼いた。
みかは脚を閉じて律動をする。総悟が攻める隙を与えずに、しっかりとくわえ込み、搾り上げる。
息も絶え絶えの総悟を引き抜くと、素早く口で包み込み、舌を蠢かせしゃくりあげ果てさせる。
「……どうして、最後は口なんです?」
汗だくの総悟は天井を仰ぎ、みかに疑問を投げかける。
「うん、なんとなく?」
笑顔ではぐらかされて、それでもいいと、総悟はみかを抱き締める。
総悟…ごめんね。
***