マヨネーズ王国の入り口

□飛馬始め
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盆も正月もない俺のせいで休みはなかなか合わない

非番の前の日、仕事を終え夜も更けた頃みかの家を訪ねる。
風呂上がりのみかは疲れているのか眠たげな目で俺にもたれてきた。
俺は頭を撫でる…


「疲れてんだろ?先に寝てていいぞ」


そう言うとみかはムスッとした顔で


「待ってる、寝たら…」

……土方さんとの時間が短くなっちゃうもん


後の言葉は小声で呟き俯いた。

何だよ今の反則だろ

感情が溢れ思わず捕らえた唇が俺に応えて絡みつき、当然離したくなくなり幾度となく欲した。



「じゃ風呂入ってくるな?」


唇を離すと、上気したみかの顔に名残惜しくなるが軽いキスを落として風呂へ行く。


「一緒に寝るの久しぶり」


布団に潜り込むと腕にしがみつき、柔らかい女らしい身体を俺に寄せてくる。

寝るだけじゃ勿体ねーが、そんなに眠たげな目で言われたら我慢するしかねーよなァ…

なんて考えている間に既に寝息が聞こえてきた。あどけなさの残る寝顔と、規則的な寝息とでなんだか俺も眠くなりいつの間にか眠ってしまっていた。




……??
何かが触れているような気がして目が覚める。

ああ、唇に柔らかい感触…

ぼやけた頭でようやく理解する。
まだ目は瞑ったままだった。
間を置きながら何度も触れてくる唇に、ようやく目を開けることにする。


「……寝てたのにごめんね。」


半身を起こして俺を覗き込んできたみかは、ちゅっ、と俺の唇にキスをしてきた。


「……ごめん、もうしない。」


あのなァ、そりゃねーだろ?

薄明かりの中、じっと見詰め返すと「もう一度だけいい?」と呟いて再び唇が重なる。


「どうした?」


抱き寄せ俺が聞くと、みかは頬を染め胸に顔を埋めた。


「……………したい」


声が小さすぎて全然聞こえねーぞ?


「ん?」


「…トシぃ」


「なんだ?」


みかは躊躇っている様子で暫く黙っていたが、ようやく消え入るような声で言葉を吐き出した。


「……えっちしたいよぅ、新しい年になってまだしてないでしょ…」


今、なんて…


「やだよね、寝てたのにごめんね、やっぱいい…おやすみ」


そんなかわいいことを言われて嫌なハズがあるか? 


背を向けて丸くなるみかを後ろから抱き締めうなじに唇を当てる。


「……ん、姫はじめか」


反転させ組み敷くと、深く唇を合わせかき混ぜ舌を探り当てるとそれに絡みつき吸い付いた。
気持ちよさそうに応戦するみかの肌にはやく触れたくて、絡み合いながら脱がせると、吐息混じりに「もう?」と言われた。


「『もう?』じゃねーだろ?こんなになってるのに…」


溝に沿って指先を滑らせるとそこは潤滑になっていて、入り口を少しだけかき混ぜただけで、くちゅ、と水音がしんとした部屋に響いた。


「…ぁ……ぅン」


既に感度が増しているのか、少しだけなのにみかは艶っぽい声をあげた。


「ん、どうした?早かったか?」


唇は舌でかき混ぜ、濡れたそこは指でかき混ぜるとみかは、くふんと背中を浮かせ仰け反った。
蕾はかたくなっていて、指先で弄り刺激を与え続けていると蜜が滴り落ちてくる。入り口をかき混ぜ柔らかい襞のなかに指を挿れると、みかは吐息を吐き出し逃げるように身体を捩らせる。容赦なく捕らえ、そのまま奥まで挿れ中をかき混ぜる。


「…ぁ、っ…ヤダ……っ…ぅうン」


「俺を起こしてまでしたかったんだろ?」


耳元で囁き、くちゅくちゅと中をかき混ぜ指を曲げて上壁を擦りあげると、みかは顔を背け切なそうな表情で喘ぎはじめる。


「…ぁっ……ぁっ……ぅうン……いじわる……ぅン」


そこ好きだもんなァ?

容赦なく攻め立て抜き差ししながらかき混ぜると、みかは襞を俺の指にきゅっとくるんで締め付けてきた。


「…ねぇ、知ってる?『飛馬 始め』とも言うんだよ」


そう言ってみかは身体を反転させると、そのまま俺を跨ぎ馬乗りになった。


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