マヨネーズ王国の入り口

□嫌い嫌いも好きのうち
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銀友nonさんちcrazy4him とのコラボ裏夢小説です(*´▽`*)



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(土方side)


今日は穏やかな日だ。
俺は仕事の合間の一服を縁側でしていた。煙を吸い込み、少しだけ肺に入れゆっくりと吐き出す…至福の時だ。
すると、突然後ろから声がする。


「オイ、トシィ〜。」


松平のとっつあんだ…
何しに来たんだ?
大抵この人が屯所に来る時は何かしら厄介事が絡んでいる。


「オマエ、最近働きすぎなんだよォ〜。だから温泉に行って心も体もリフレッシュしてこい。」


唐突だ
唐突すぎるいつでも。


「なんでだよ。」


「おぢさんはねェ〜、かわいい部下のために気遣いをしてやってるんだよ。」


絶対なんかあるな
絶対行きたくねェ…


「オマエにしか頼めねェんだよ、トシィ〜。栗子が男と露天風呂のある温泉に行くって、言いだしてよ…」


要するに、その温泉旅館に行って、娘の泊まる宿がどんな所か、俺に下調べしてこいって言いてェんだな?

そんなのテメーで行けよ


「別にそれは俺じゃなくてもいいんじゃねーか?」
 

「行ってこいよォ…カップル向けの露天風呂付きの宿だっつうんだよ
。聞くところによると、オメェ最近女ができたっていうじゃあねェか。だから行け、明日にでも行け、今日中にでも行け、今すぐにでも行け。」


とっつあんは俺の頭に銃口を擦り付けながら言った。


「………。」







「で、私もそれに巻き込まれてるって訳なのね。」


みかは呆れ顔で言った。
俺たちは今、荷物を片手に駅に向かっている。


「悪りィ…」


「他でもない松平さんの頼みだから仕方ないわよね。」


みかは俺に苦笑いを向けて言った。


「あのオッサンはいつだって強引だからなァ…」


俺がため息混じりで言うと、みかはひとりごとのように呟いた。


「でも、トシと温泉旅行に行けるなんて…嬉しい…かも。」


かも。
のわりにはずいぶん嬉しそうに見えるが。
俺も温泉に行けるのは嬉しいが、その反面、帰ったらとっつあんに報告しなければならないことを考えると素直に喜べなかった。


***
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