ナギの秘密〜ナギの誓い〜

□ナギの誓いC
2ページ/2ページ


「はぁ?何で俺がてめぇのメシを作らなきゃならねぇんだよ」

「どーしたんだ、ナギ兄?」

「うるせぇ。勝手に作って勝手に食ってろ」

「ええっ?」

ハヤテが真っ青な顔で固まっている。

トワがsnowの元へ駆け寄ってきた。

「大変ですっ。ナギさんが変なんですよ。食事も作ってくれないし。すごく威張ってて」

「!!!」

「朝からシンさんとケンカして。シンさんは怒って航海室に行っちゃいました」

「うそ…」

snowが慌てて食堂に飛んでいくと、ナギは心配しておでこに手を当てたソウシを邪険に追い払うところだった。

「俺に触れるな、とっとと消え失せろ。うぜぇんだよっ」

「ナギ!!」

「お前、遅せぇ。早くメシ作れよ。まずいメシでも食えねぇよりはマシだ」

「……」

怯んだsnowに、ナギは侮蔑の眼差しを向ける。

そして腕を頭の後ろに組み、欠伸をしながら立ち上がった。

「あーあ、面倒くせぇ。メシが出来たら呼んでくれ。もう一眠りしてくるわ」



誰もが唖然としてその背中を見送った。











→Dにつづく
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ