それを運命というのなら

□第三話 懇親会
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優万side

「これで朝の会議を終了します皆さん教室に戻ってください。また、放課後もあるので忘れないでください」

これでやっと終わった。
まったく、何であたしは生徒会なんてものに入ってしまったんだろうか。
そもそもあたしが副会長をやってること自体おかしいのだ。
何だ副会長って。そこは会計とか書記とかだろう普通。
会長は腹黒いわ人使い荒いわで疲れるし・・・
まあ後輩たちは可愛いけど・・・
さっさとクラスに戻って連勝に愚痴聞いてもらおう。






教室に帰る途中、白鬼院さんを見つけた。
どうしたんだろうドアの前で止まってるけど、中に入らないのかな?

「白鬼院さ・・・「こいつが首席で入学した白鬼院か」

誰かに声を遮られた。声の方向に顔を向けると男子が二人。
・・・なんかこいつら嫌な感じがする。なんか小物臭がする。

「へーこんな女に僕が負けるとはね」

「違うよ。家の力とか使ってるんだよ。」

こいつら最低だな。
自分が上位に入れなかったからって白鬼院さんに嫌味を言うなんて
とどのつまり嫉妬じゃないか。
あたし、こういうの大嫌いなんだよね

「あんた達さーそういうのやめたら?」

「な、桃鬼院さん!?」

「な、なんだよあんた!」

「生徒会副会長、桃鬼院優万.それぐらい知っておきなさいよ。

話聞いてたけどそれあんた達の単なる嫉妬でしょ?

あんた達の努力が足りなかったからそういう結果になっただけじゃん?

それなのに人に当たるとか最低だね。

まずテメーの性格をどうにかしてから出直してこい」

怒気をはらんだ声であたしはそういった。
多分ものすごい目で相手を睨んでると思う。だってめっちゃおびえてるもん。


「「ひっ」」

「あ、あの桃鬼院さん」

「あ、白鬼院さん、予鈴なっちゃうから早く教室はいんな」

「あ、ああ」

「じゃあまたマンションでね」

言いたいこと言えてすっきりしたー!
大体、白鬼院さんのこと悪く言うとかありえないでしょ。お門違いだ。
さて、本当に予鈴が鳴りそうだから急いで教室に戻ろう
んで教室戻ったら連勝に愚痴聞いてもらおう。
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