それを運命というのなら

□第三話 懇親会
1ページ/7ページ

珠乃side

新学期の朝。
いつもより早めに起きて身支度を整えていると携帯のランプが光った。
メール?誰からだろう?
携帯を手に取りメールを見るとそれは大好きな「彼」から送られてきたものだった。

「残夏君・・・!」




優万side

朝、珠乃を迎えに行くと恐ろしく上機嫌なそいつがいた。

「♪〜♪〜〜♪〜」

「おまえどうしたの?」

いやマジで。これ以上ないくらい浮かれている。
いつも馬鹿っぽいがいつも以上に馬鹿っぽい。馬鹿三割増しってところだ。

「ん〜内緒!」

「・・・うざい」

「ひどっ!」

だって本当にうざいんだもん。
まあ、こいつがこんなに上機嫌になるのはあのうさ耳が関係してるんだろうけど。
多分だけどメールかなんかもらったのかな

「どうせ残夏にもうすぐ帰ってくるよ〜ってメールかなんかもらったんでしょ」

「何故わかった!?」

バレバレだっての。
絶対こいつは自分が分かりやすい性格してるってことを理解していない。
幸せそうな顔しちゃって。本当、わかりやすいよなー
それがこいつのいいところであり可愛いところだけどね。
・・・なんか無性にこいつにこんな顔させてるあのうさ耳殴りたくなってきた。

「・・・おーい怖い顔してるけど大丈夫?」

「あ、うん。さっさとラウンジ行こうか」

「うん!あ〜早く残夏君たち帰ってこないかなー」

・・・取りあえずあのうさ耳は帰ってきたら殴る。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ