銀魂高校(長編)
□第8話
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絵梨が風呂から出て俺も風呂を借りる事にした。
風呂から出ると彩は暖かいコーヒーを入れて待っていてくれた。
土方「おぉ、さんきゅ。」
「ひ、土方君ごめんね/////私男の人の服とか持ってなくて;今急いで乾かしてるから待っててね/////」
#NAME1##の顔は真っ赤だ。そりゃそうだ。俺は今着る服がなくて下をタオルで巻いているだけの格好なのだから。
でもそんな真っ赤にしている彩を見て俺の心臓は激しくなるばかり。どうしようもない衝動にかられていた。
そんな沈黙に耐えきれなくなったのか
彩は部屋から出ようとした。でも俺は彩が立ち上がる前に
ギュッーーーーー
っと抑えきれず彩を後ろから抱き締めた。
「ひ、土方君?!どうしたの?」
土方「寒ィ。このままでいさせてくれ…」
「やっぱり寒いよね?!私のジャージ着る?!ちょっと大きめだから土方君も着れるか」
土方「いや、いい。もうすぐ乾くだろ。それより……絵梨お前好きな奴いるのか?」
私の顔の横には土方君の顔がある。土方君の息が耳にかかりゾクゾクする。心臓の音もうるさくなり土方君に聞こえてないか不安だ。
「す、好きな人はいないよ」
好きな人はいない。それは本当の事である。でも気になる人はいる。そう、それは高杉君だ。彼と会うと喜んでいる自分がいる。彼と話してると喜んでいる自分がいる。でも好きかどうかは分からない。だってそこまで高杉君とは仲良くないし…。
また暫く沈黙した。
だが、その沈黙を破ったのな土方君の一言だった。
土方「俺、お前の事好きなんだ」
えっ…?
今何て…
土方「俺、お前を初めて見た時から好きだった。」
「それって…」
土方「俺、お前に一目惚れした。俺はお前が好きなんだ。お前以外いらねェ。…この気持ちを伝えるのはまだ先にしたかった。でも誰かにお前を取られるのが怖かった。信じられねェとは思うが俺は本気だ」
私は土方君の手を取り向き合った。
「わ、私まだ自分の気持ちが分からなくて…土方君は優しくてかっこいいし、本当に良い人だよ?でも今は…」
土方「分かってる。今返事しろ何て言わない。また今度返事を聞くから。それまでに考えておいてくれ」
「あ、ありがと…ごめんね」
土方「謝るのは俺の方だ。それに謝るぐらいな俺の事名前で呼んでくれ。」
「え?」
土方「彩、トシって呼んでくれ」
「う、うん////……ト、トシ/////」
土方「ありがとな////」
トシは照れて私の髪を両手でぐしゃぐしゃって乱暴にかいた。
自分で呼べって言ったのに(笑)
そんなトシが可愛く思えて私も思いっきりトシの髪をぐしゃぐしゃにした。
次第に雨はやみ、服も乾いたけれど、時間は明け方4時だ。この時間に帰すのも可哀想なので外が明るくなるまで私とトシはずっとお喋りをしていた。