銀魂高校(長編)

□第5話
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「た、高杉君!!」



そこには私服姿の高杉君がいた。よく私前に現れるなと驚いた。





高杉「クククッ、随分と焦ってるなァ、居酒屋の場所聞いてねェのか?」




やっぱりエスパー高杉君!




高杉「馬鹿だなァ。ホラ、俺も今から行くとこだ。一緒に行ってやるよ」


「ほんと?!ありがとう高杉君。てか高杉君歓迎会来てくれるの?!!学校もあまり来てないみたいだし何かあったの??」






高杉「んだよ、来ちゃ悪ィか。」





「ううん!凄く嬉しいよ。ありがと」






高杉「クククッ、素直だなお前ェは」




そう言った高杉君はとても優しい笑顔を見せた。






なんだろ。
なんか胸がドキドキする。

高杉君と会うたび胸がドキってするんだよね。コレは何なんだろ。






高杉君とお話しているといつの間にか江戸っ子居酒屋の看板が見えてきた。






土方「お!彩遅かったな……ッな、なんで高杉といるんだ?!お前何しに来やがった。も、もしかして歓迎会に…?」





高杉「俺が来ちゃ悪ィか?」





「ご、ごめんね遅れて!高杉君も私の歓迎会してくれるんだ♪ほら中入ろう!」



私は急いで土方君の背中を押して中に入れた。



だって土方君と高杉君の間に火花が散ってたから;








部屋に入ると皆揃っていた。またしちゃったみたいだ。








神楽「彩遅いアルヨっ。ワタシ背中とお腹がメンチきりあってるアル」





銀八「よーし。主役も来たしとりあえずホラ、好きなもん頼めや。酒も呑んでいいが程々になぁー。…(ん?…あらぁ、高杉が来るなんて珍しいな…)」




新八「あんたそれでも教師ですか?…あ、注文お願いしまーす。」



神楽「じゃあワタシ、オレンジジュースと唐揚げとジャンボお好み焼きと山盛りポテトと盛合せ焼き鳥がいいアル!」


お妙「あと鍋とかも食べたいわね!飲み物はコーラと烏龍茶お願いします。あとお酒は、コレとコレとコレとーーーーー」







※ちなみに席は


銀八 新八 お妙 近藤 桂

神楽 総悟 土方 私 高杉 その他


って感じです。






銀八「そんじゃー、彩のZ組の仲間入りを祝して乾杯〜!!!」



全員「かんぱーい!!」





「土方君何飲む?」



トシ「あ、ああ////じゃあ、ビールで」



総悟「土方コノヤロー、一人だけズリーですぜェ。彩俺にもついで下せェ♪」




「うん、どうぞ♪」



私は総悟にもビールをついであけだ。




土方「絵梨、お前は何飲むんだ?」




「私はどうしようかな…じゃあ、ウーロン……ーーーー




総悟「彩も酒飲みなせェ。今日は歓迎会なんで暴れましょうぜェ☆」




暴れるって…笑
でも…






「私、お酒なんて飲んだ事ないんだけど……せっかくだからもらおっかな!」


総悟「さすが彩。ノリが良いですねェ、ささっ!つぎますぜィ?」





「ありがと総悟♪……ゴクゴクーーー。」




おお!美味しい♪
お酒ってこんなに美味しかったんだ!!





土方「あまり飲みすぎんなよ?」




「はぁ〜い♪」



お酒の味を知ってしまった私はグビグビ呑んでいった。





あ、そういえば…






「 高杉君飲んでる?お酒つぐよ??」





高杉「おォ。ありがとよ……お前酒飲めるんだな」




「今日初めて飲んだんだけど結構いけるね♪美味しい♪うへへ」





高杉「そりゃあ、よかったな。てかお前酔ってるだろ…気持ち悪ィ笑い方しやがって。」







「そんなことないれすぅ〜♪まだまだこれからだお〜♪ねっ、土方君」





酔った私は隣の土方君の肩に寄りかかってしまった。




総悟「彩、土方から離れなせェ。マヨが移りますぜ?…あれれー?土方さん顔赤いですぜェ??酔ってるんですかィ」





トシ「うるせぇ総悟///彩、外行って風当たりにいくぞ!」




はぁ〜い♪と言って立ち上がった瞬間右の腕が誰かにより引っ張られ態勢を崩した。引っ張ったのは高杉君だった。






高杉「こいつは俺が連れてく。ちょうど煙草吸いに行く所だったしな…行くぞ絵梨」


そのまま高杉は彩の腕を引っ張り外へ行ってしまった。





総悟「ありゃりゃ、行っちゃいやしたね。いんですか?土方さん?」





土方「俺には関係ねェよ…(クソ、高杉の野郎この間といいなんだっていうんだ?……まさか…」












千鳥足な私を高杉君が肩を貸してくれて今はひと気のない所に来ている。





「うぅー私はもっと飲めるのに」




高杉「ホントに世話が焼ける奴だなテメェは」



「確かに…高杉君には助けてもらってばかりだね…。私も高杉君に何かできる事あるかな???」





高杉君は一瞬ニヤッと笑った後




高杉「そうだなァ…だったらーーーーーー








チュッ








私の唇に柔らかくて温かいものが当たった。






「ほえ////?」








何が起こったの?!今のはキス?高杉君が私にキスをした?!!










晋助「アホ面だなァ、ククッ。」





「ななななななんで////高杉君酔ってるの?!/////」


「馬鹿か。俺ァあのくらいで酔わねェよ。…それよりお前男作るなよ。例え作ったとしても……まァいい。そのうち分かる」





「どういう事??」





晋助「お前ェは馬鹿じゃなくて天然の鈍感さんだな、ククッ。」






「そっ////そんな事ないよ」





高杉「そのうちお前ェにも分かりやすく言ってやらァ。とりあえず今は…」





高杉君はまた顔を近付けてきた。またキスされる!と思い目をギュッとつぶったが唇には何も当たらなかった。




その代わり今度は耳にフゥと高杉君の息がかかった。




「ん、ゃ////」






高杉「ふっ、私服のお前ェも可愛いじゃねェか」




「へっ?////」








高杉「とりあえず今、俺がお前ェに伝えてやれる気持ちはこれだ」




そう言った高杉君の顔は少しだけ頬が赤くなってるように見えた。





高杉「馬鹿///あんま見んじゃねェよ/////」






「あ、うん///ごめんなさい////……た、高す…ーーー」





言いかけてる途中土方君が現れた。





土方「こんな所に嫌がったか……高杉テメェ彩に変な事してねェだろうな!!」








変な事って…













カァァ///



彩はさっきの高杉とのキスを思い出して顔を赤らめた。





高杉「さァな。俺ァもう帰るぜ。じゃあな彩。さっき話し頭の隅にでも入れとけよ」



高杉は彩の頭にポンと手を置いた後その場を去って何処かへ行ってしまった。





土方「チッ…なんだあいつ。てか彩顔赤ェぞ?大丈夫か?まさかアイツに何かされたのか?!」




「ううん///大丈夫だよ///何もされてない!みんなの所戻ろっか!」




土方「それなんだがみんな酔って大変な事になってな…さっき解散したんだ…」




「そうなんだ;なんとなく想像できるけどね(笑)……土方君、もしかして私の事待っててくれたの?」



土方「高杉の野郎と一緒だと何されっか分からねぇし、こんな遅くに女一人で帰るのも危険だろ?だから送ってってやるよ//////」





「え、いいの?でも土方君が遅くなっちゃうよ」



土方「俺が好きでやる事だ。いいから送らせろ////」





土方君は優しいな。私何かの為に待っててくれたんだ。でもさっきの高杉君の声と言葉が頭の中でグルグル回って心臓の鼓動も速い。





土方「そーいや彩の家族ってどんな感じだ?」






「…へ?…あ、うーん…まだ誰にも言った事ないんだけど土方君には言おうかな。私、小さい時に火事で両親無くしたの」



私は少しためらったが土方君に過去の話をした。そして今は一人暮らししてる事も。




土方「すまねェ。変な事聞いて」




「そんな顔しないで!私が勝手にベラベラ話しただけだからっ!」





土方「寂しい時は俺らに頼れよ。…俺も3Zの奴らも彩と似たような奴らがほとんどなんだ。それぞれ色んな過去を持ってる。」


「そうだったんだ…」



トシ「そんな顔すんな。お前の周りには彼奴らがいる。ご両親もお前には毎日笑顔でいて欲しいって思ってるぞ……お、俺もな////だから何かあったら俺や彼奴らに頼れよな///」


そう言って土方君は私の髪の毛をぐしゃぐしゃっと撫でてくれて、彼を見ると、外は暗いし顔を伏せており表情が分からなかったが、だけど丁度街灯にさしかかった時にハッキリ見えた。彼の顔は真っ赤に染まってた。そんな彼を見て絵梨も顔を真っ赤にさせたのだ。



しばらく歩いていると彩が住んでいるアパートが見えてきた。




「あ、私の家そこだよ!!」




土方「へぇ。結構綺麗なんだな」


「土方君遅いのにわざわざありがーーーーッん!冷たい!」






ポツポツーー






トシ「ん?なんだ、雨か?」



空から冷たい雨が降ってきた。
ポツポツと降った雨は次の瞬間
大雨へと変わってきた。



ザァァァァァァー






トシ「なんだこりゃ!いきなり降ってきやがって!!!彩じゃあな!帰るわ!彩も早く中入れよ!じゃ!」





彩はそんな慌てて帰ろうとする土方を引っ張って引き止めた。





「土方君!こんな雨の中帰ったら風邪引いちゃうよ!!やむまでウチにいなよ!!ねっ!」





トシ「へっ?!!い、いいのか?!」





「いいに決まってる!早く入ろ!」




彩はそのまま土方の手を引っ張り急いで家に入った。










土方「お、お邪魔します…」







「上がって上がって!今タオル持って来るね」













土方「(おおおお落ち着け俺!おおおおお落ち着くんだ!いや落ち着いてられっかァァァァァァ!なんで雨なんか降りやがる!!いや別に嫌って訳じゃねェよ?嫌じゃねェけど緊張するだろォが!!)」






「土方君?早く来なよ。はいっ、タオル」



土方「あぁ、さんきゅ///」






「結構濡れちゃったね;土方君、風邪引いちゃうとあれだからお風呂入りなよ」




土方「いや、俺は後でいい///お前先入ってこい。俺は大丈夫だから!なっ!」






このやり取りを数回して、土方君の頑固さに私は諦め、先にお風呂に入る事にした。



「急いで入って来るね!暖房付けとくから温ったまっててね」






土方「おう。すまねぇな




土方は何とか彩を先に風呂に入らせた。

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